日本とタイの架け橋として奮闘中

ArayZ No.83 2018年11月発行

ArayZ No.83 2018年11月発行タイでも導入企業が増えている"コーチング"とは

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日本とタイの架け橋として奮闘中

公開日 2018.11.26

ASEAN地域で活躍する企業を紹介
ASEAN×BUSINESS×PERSON
Connectia Co.,Ltd.


山岸 浩子 やまぎし ひろこ

「好きなタイで自分が活躍できる場をみつけたかった」――東京の私立高校卒業後にHIVに母子感染した孤児の施設(北部チェンマイ県)を支援する取り組みに参加したことで、タイに移住することを決心した山岸浩子氏。日本で渡航資金を貯めるために働いた後、再来タイ。国立タマサート大学のインターナショナルコースに入学し、念願のタイ生活の一歩を踏み出した。チャンスは思ったより早く巡ってきた。タイ味の素のCMオーディションに合格し、「うまみ」という日本語をタイ人の間に浸透させたのだ。これを機にテレビ番組やCM出演の打診が増え、仕事と学問を両立させる、多忙ながらも充実した生活を送った。

卒業後は日本の大手企業から就職の誘いを受けたが、迷った末に「やっぱりタイと日本をつなぐ役割を担いたい」と、バンコクにとどまり、起業を決意した。現在は3ヵ国語(日英タイ)を操り、イベント・テレビ番組の司会や通訳などを務める。また、日本の観光地や文化を紹介する動画「MissionX」や、日本語教室をユーチューブで発信しており、日タイの架け橋として両国の交流に貢献している。

ボランティア活動にも熱心で、タイ日工業大学への日本の教材寄付に加え、自身の健康増進の一環として、街中でのゴミ拾いに精を出してきた。他言語への興味はタイ語にとどまらず、ベトナム語の習得に挑んでおり、2ヵ月の短期留学を済ませたばかり。スポーツはバトミントンのほか、最近はゴルフに凝っており、「段々上手くなって、成長していく過程を楽しんでいます」と声を弾ませる。元々、得意だった水泳を再開することを検討しており、やりたいことに挑戦しないで後悔しないよう、試行錯誤しながら日々の努力を怠らない。

挑戦は続く

「日本とタイをつなぐために、やりたいことを形にして残したい」と語る山岸氏。健康を左右する食材に関しては、まだタイであまり流通していない有機野菜の栽培に関心を寄せる。また、「文化や考え方も、家庭、学校、会社での教育によって少しずつ変化していくもの。現状のままでは、将来がとても不安です。タイの教育にどこまで関われるかわかりませんが、良い方向に行くように何かお手伝いしたいです」と、日本語教育などで培った経験を活かし、より幅広い領域で貢献したいと語る。

将来の目標は、テレビ東京系列のビジネス系番組「カンブリア宮殿」のようなドキュメンタリーをタイで制作すること。「タイのキーパーソンやユニークな企業を取り上げ、日本の方々に気づきや新しいビジネスの機会、東南アジアの最新情報なども紹介できればと思います」と大きな目を輝かせる。

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THAIBIZ編集部

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