タイ・ラオス・ベトナムの自社一貫輸送を実現 今後はミャンマー・カンボジアも視野に | LOGITEM (THAILAND) CO., LTD.

タイ・ラオス・ベトナムの自社一貫輸送を実現 今後はミャンマー・カンボジアも視野に | LOGITEM (THAILAND) CO., LTD.

公開日 2015.04.05

ASEAN地域で活躍する日系企業を紹介
ASEAN×BUSINESS×PERSON


杉山 恵一 すぎやま・けいいち
LOGITEM (THAILAND) CO., LTD.

タイをはじめ、ベトナムやラオスなどに東南アジア拠点を持つ、総合物流の日本ロジテムグループ。LOGITEM (THAILAND)CO., LTD.は1992年に設立、代表取締役社長の杉山恵一氏は立ち上げ当初からタイ事業に携わる。
タイ法人設立後となる94年にはベトナムの拠点が、2007年にはラオス拠点が設立される。杉山氏はラオスの拠点設立に注力しながらも、06年ベトナム・ハノイへ異動。10年にタイとラオスを兼任する現職へと就くため、再びタイに戻る。陸路で繋がるこの三国に拠点を持つことで、08年、ラオスの運送業者として初めてバンコク〜ハノイ間の一貫輸送を商品化した。
「ベトナムでは南のホーチミン、北のハノイという2大都市間の国内ASEAN地域で活躍する日系企業を紹介輸送をメインにスタートし、現在ではそれぞれ輸出入や倉庫保管業などを担う、合計6社のグループ企業を国内に構えています。ラオスに関しては、03年に国道9号線の整備とメコン川にタイ・ムクダハンとラオス・サワンナケートを結ぶ第2友好橋が日本のODAで建設されるというニュースを聞き、タイ、ラオス、ベトナムを結ぶ〝トラックでの陸上国際輸送〞が可能になるのではと考え、友好橋開通と同年の07年にLOGITEM LAOS GLKP CO., LTD.を立ち上げました」。
現在も月間3分の2をタイ、3分の1をラオスと両国の往復を繰り返す多忙な日々を送る。

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タイのムクダハンからラオスのサワンナケートへ戻ってきたロジテム社の車両

三国間陸路輸送、〝片荷輸送〞や〝通関手続き〞も問題なし

「タイ・ラオス間では製品、部品の相互輸送が確立できており、ベトナム・ラオス間においては混載輸送をすることで片荷という問題は9割以上解決できています。また通関手続きに関しても、ラオス・ベトナム国境ではワンストップサービスが提供されており、どちらか片方の国だけで全ての手続きが可能です。タイ・ラオス間もワンストップサービスの準備が進められ、近々、提供開始となる見込みのようです。おかげさまで国境の通関が月間200件を超えるまでに増えていることから、当社では全ての国境での通関手続きを自社で対応。通関だけでなく、お客様の大切な貨物を安全に運ぶた
めに全ルート自社車両、自社輸送を行っている唯一の物流会社ではと自負しています」。

AEC発足を見据え、メコン域内事業拡大の鍵はインフラと人材

「アセアン10ヵ国を全て一気にカバーするには、まだ制度が整っておらず難しいと思います。それぞれ経済と政治、宗教、言語、国民性など相違点もありますからね。私はタイ、ベトナム、ラオスの3ヵ国の拠点で仕事に関わってきましたが、が、やはりそれぞれ違いを感じました。まずはタイと隣接する国から徐々に拡大をと、13年にミャンマーに現地法人を立ち上げましたが、まだミャンマー側の道路インフラが整っていない状況です。現在、ミャワディーの道路を複線化する工事が行われており、整備され次第、陸上輸送を商品化する予定です。カンボジアへの事業拡大も考えています。既存のタイ、ラオス、ベトナム拠点のローカライズにも注力しています。現地スタッフに安心して任せられるようになってきましたが、ラオスに関しては農業国だったこともあり、ビジネスとして管理できるマネージャークラスの人材が不足していることと、サービス業への意識も低いところがあり、人材育成の必要性があると感じますが、ますますの経済成長が期待ができる、魅力的な国のひとつです」。

 

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日本ロジテム株式会社
東京都港区新橋5-11-3 新橋住友ビル
+81(0)3-3433-6711(代表)

LOGITEM (THAILAND) CO., LTD.
75/22,27, Richmond Tower, 11th Fl.,
Soi 26, Sukhumvit Road, Klongton, Klongtoey, Bangkok 10110
02-260-8293
www.logitem.co.jp

THAIBIZ編集部

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