SDGsと中小企業との関係

ArayZ No.114 2021年6月発行

ArayZ No.114 2021年6月発行タイのアフターコロナ展望

この記事の掲載号をPDFでダウンロード

最新記事やイベント情報はメールマガジンで毎日配信中


    SDGsと中小企業との関係

    公開日 2021.06.09

    Q: 最近SDGsという考え方を耳にしました。これは、中小企業にも関係する話でしょうか。

    A:SDGsとはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称で、国連で採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標を指します。

    SDGsとはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称

    17のゴール・169のターゲットから構成されており、先進国から発展途上国まで国連に加盟する全ての国、そしてその国の地方自治体、企業、個人に目標達成に向けた行動が期待されているものです。もちろん、中小企業も例外ではありません。

    他方、中小企業が取り組むことにどんな意味があるのか、という話になりますが、何を隠そう中小企業である弊社は、実はSDGsの達成に真剣に取り組んでいます。そして、ゆっくりとですがそのメリットを感じるようになってきました。

    一つは、従業員ロイヤリティの向上です。

    SDGsのターゲットの中に、廃棄物の発生防止があります。弊社の従業員は通常昼食を近くの市場で買ってくるのですが、その際どうしてもビニール袋&使い捨て容器という廃棄物が発生していました。

    そこで弊社では繰り返し使える自社デザインのトートバッグ&弁当箱を従業員に提供することにしました。

    すると皆、喜々としてこれを持って市場に昼食を買いに行くようになりました。お揃いのアイテムができて、何となくうれしそうです。

    自社デザインのトートバッグ&弁当箱
    自社デザインのトートバッグ&弁当箱

    そんなある日、従業員の一人がこんな話をしてくれました。

    彼女曰く、市場で自社デザインの弁当箱を差し出して、これに入れて下さいと伝えたところ、そのお店の方にとても褒められたのだそうです。

    その方が言うには「やっぱりこれからは環境を大切にしなきゃだめだよね。良い会社に勤めてるねぇ」とのことでした。

    彼女は「あぁ、私は良い会社に勤めてるんだ。頑張ろう」と本当に感じたそうです。

    タイにいると会社に従業員が定着しない、従業員のモチベーションが低い、という話がよく出ます。

    少なくとも弊社での取り組みは従業員の会社へのロイヤリティの向上、ひいては定着度やモチベーションの向上に役立っているのではないかと感じる出来事でした。

    Biz Wings
    CEO & Founder

    倉地 準之輔 氏

    日本で監査法人、外資系企業勤務を経て2013年来タイ。外資系会計事務所勤務後、2015年10月にBizWings (Thailand)Co., Ltd.を設立。複数の公的機関にて日系企業のアドバイザーを務める傍ら、経営コンサルティング業務を提供している。公認会計士(日本)。東京大学経済学部経営学科、米ケロッグ経営大学院卒業(MBA)。

    BizWings (Thailand) Co.,Ltd.

    本業に集中しませんか? 管理業務のアウトソーシング全般対応します!
    業務効率の向上・コスト削減・不正防止にも! 無料お試しプランあり

    会計記帳 / 税務申告 / 給与計算 / ビザ&労働許可証申請 / 会社設立 / BOI申請 / 内部監査 / オンラインアシスタント / 支払代行 / 請求書発行代行 / システム入力支援 / 財務DD

    様々な業務を経験豊富な日本人公認会計士とタイ人専門家により代行いたします!

    Tel:02-077-9916
    E-mail:[email protected]
    680 Prom Ratchada Tower C, 1st Floor, Soi Nathong (Ratchadapisek 7), Din Daeng, Bangkok 10400


    Website : http://www.bizwings.co

    ArayZ No.114 2021年6月発行

    ArayZ No.114 2021年6月発行タイのアフターコロナ展望

    この記事の掲載号をPDFでダウンロード

    最新記事やイベント情報はメールマガジンで毎日配信中


      Recommend オススメ記事

      Recent 新着記事

      Ranking ランキング

      TOP

      SHARE