ArayZ No.145 2024年1月発行アジアとともに未来を創るスタートアップと創造都市
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カテゴリー: 組織・人事
公開日 2024.01.09
目次
皆様、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。さて、私は昨年11月にアメリカ・マイアミで開かれた会計事務所団体(PrimeGlobal)の国際会議に参加してきたのですが、その中で議論されていた以下3つのテーマが参考になるかと思います。
ChatGPTに代表される生成AI(さまざまなコンテンツを生成できるAI)が今後発展することは不可避であり「生成AIに人間がどのように勝つか」ではなく、「生成AIを活用して生成AIを活用しない人間、あるいは活用できない人間に打ち勝つのか」という問いを立てるべきだ、という話が議論されていました。実際にChatGPTが出たのは2022年11月であるにもかかわらず、ここ1年強で社会にかなり浸透し、仕事のやり方に影響を与えていると思います。24年もこの流れは間違いなく続くでしょう。
アメリカでは会計士、特に若手の人材不足が深刻だそうで、人材を集めるのが大変だとのことです。一旦雇用できたとしても、上記の通り売り手市場であることもあり、高い退職率に悩まされているそうです。さらには、コロナ禍で進んだ自宅勤務を含む働き方の多様化の流れがあるなかで、自社にそれをどのように適用していくのか、というのも議論の対象になっていました。
すべてが一様に日本やタイのビジネス環境や自社の業界に当てはまるわけではありませんが、重要なテーマであることには変わりはありません。
アメリカ・ヨーロッパでもインフレが深刻で、昨年度から10〜20%フィーの引き上げを行わざるを得なかった、という話をしていました。また、先述の人材不足と相まって従業員の給与も上げざるを得ない状況の中、自社のサービスの売値をどのように再定義するのか、ということが議論されていました。私としてはフィーの引き上げがある意味サラッとできることが驚きだったのですが、自社の商品・サービスを事業環境に応じて適切に変更していくというのは、どの事業にも当てはまるポイントだと思います。
さて、20年1月から始まったこのコラム連載も丸4年を過ぎ、今年で5年目に入ります。今年も引き続きタイでビジネスを行う皆さんに少しでも役に立つ情報を提供できればと思います。引き続きご愛読のほどよろしくお願いします。
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Biz Wings
CEO & Founder
倉地 準之輔 氏
日本で監査法人、外資系企業勤務を経て2013年来タイ。外資系会計事務所勤務後、2015年10月にBizWings (Thailand)Co., Ltd.を設立。複数の公的機関にて日系企業のアドバイザーを務める傍ら、経営コンサルティング業務を提供している。公認会計士(日本)。東京大学経済学部経営学科、米ケロッグ経営大学院卒業(MBA)。
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