【第24回】ラオス、カンボジア編

ArayZ No.94 2019年10月発行

ArayZ No.94 2019年10月発行タイ人の変わる食生活

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【第24回】ラオス、カンボジア編

公開日 2019.10.07

タイ以外のメコン流域諸国(CLMVと呼ばれるカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)で流行しているモノやコト(内需の観点から)に加えて、注目の商品・サービスや投資案件、新制度の施行状況など、政治・経済・社会の話題を現地在住の専門家が発信するコラム。第24回目となる今回は、ラオスとカンボジアからレポートをお届けします。

ラオス、一皿料理に上限価格


ラオス風うどん(米粉の麺)/カオ・ピアック・セン

東南アジア最貧国といわれるラオスですが、周辺国と比べると全般的に物価が高めです。自国産業が乏しく、既製品の大半を輸入品に頼っているためです。自国の産品といえば、魚の缶詰(1種類のみ)、塩、魚醤、コーヒー、茶葉、ビール等、ごくわずかしかありません。ところが、最近では国産の食材だけで作る料理についても、価格が高騰傾向にあり、市民生活や観光産業への影響が懸念されています。
そこで、商工業省は2018年5月、首都ビエンチャンで試験的に、一皿料理(焼き飯、ラオス風うどん、ラオス風ベトナムのフォー、ぶっかけ飯(おかず+ごはん)の4メニューのみ)の価格を、信じられませんが…上限15,000キープ(約180円)とすることを決定しました。
それから約1年後の今年7月、この設定金額が適切だったかを検証する報告書が公表され、価格は「妥当」だと判断されました(笑)。ラオスの最低賃金は月額110万キープ(約14,000円)なので、実際には頻繁に外食する人は多くありませんが、今後は他県でも上限価格が導入される見通しです。


One Asia Lawyers ラオス事務所
内野里美
1979年生まれ、東京外国語大学ラオス語学科卒業。
2005年よりラオスにて日本のNGO、日本大使館勤務を経て2016年3月よりJBLメコンラオス事務所に常駐、現在に至る。
[email protected]
http://oneasia.legal/info

カンボジアのお盆:プチュンバン


日本で馴染み深い行事といえば、お盆とお正月ですね。
国民の90%以上が仏教徒であるカンボジアでは、「プチュンバン」と呼ばれるお盆があり、今年は9月28日がプチュンバンとされていて9月27日から30日までが国民の祝日となります。カンボジアには約5,000箇所の仏塔がありますが、15日間続くプチュンバン祭りの期間中に、7箇所以上のお寺を巡らないとご先祖様には再会することができないとされています。ご先祖様の魂はこの15日間だけ自由に行き来ができるそうで、僧侶に食べ物などを寄進することで間接的にご先祖様にも供物を捧げることになると信じられています。
お参りの際には男女ともに白いシャツを着てご本尊に蓮の花とお線香を差し上げてお祈りを捧げ、その後でご飯を少しずつ壺に入れたり、砂山を作ったりするなどユニークなしきたりが色々とあります。郷に入れば郷に従えという言葉がありますが、カンボジア在住12年の筆者も毎年きちんと参拝(お布施)をしてほんの少しですが徳を積んでおります。


MATES GLOBAL COMMUNICATIONS CO., LTD.
代表取締役 柳内 学
1975年生まれ、城西大学経済学部卒業。2007年、カンボジアにNGOの職員として赴任し、日本語学校の設立運営に従事。2009年、教え子と共に同社を設立。
現在はカンボジア人向け情報誌の発行事業を主に他事業を分社化、経営を多角化している。カンボジア在住10年。

[email protected]
https://chugapon.com
www.mateskh.com

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THAIBIZ編集部

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