カテゴリー: ニュース
公開日 2023.11.16
RX Tradexは、ASEANでナンバーワンの工作機械・金属加工技術イベントである「METALEX」を毎年開催している。今年は3つの特別ゾーンを加え、前回よりもさらに規模を拡大し、11月22日から4日間に亘り、バンコク・BITECで開催予定だ。会場では最先端技術が紹介されるほか、国際ゾーンでは7つの国際パビリオンから機械が出展される。本イベントは、開催時および終了後に70億バーツ以上の貿易額を生み出すと推定されている。
商務省が発表した輸入統計によると、今年1月から9月までの機械・部品の輸入額は5,552億5,256万バーツで、2022年と比べて2.89%増加。このカテゴリーの中で、金属加工に使用される機械は4.59%増加し、234億7,879万THBとなった。タイがこれらの機械・部品を輸入した上位5カ国は、日本、中国、台湾、ドイツ、韓国である。
ASEANを代表する展示会オーガナイザーであるRX Tradex(旧Reed Tradex)のManaging Director、Varaporn Dhamcharee氏は、「これらの数字は、金属加工産業における効率化の必要性が高まっていることを示しており、世界市場が求める様々な製品の製造拠点としてのタイの地位と関連している。東部経済回廊(EEC)委員会事務局によると、BOIの報告書ではこの1年間に発行されたEEC投資促進証明書の金額は2,629億8,200万バーツで、COVID以前の水準に戻った。EECの投資家トップ5はそれぞれ日本、米国、香港特別行政区、中国、台湾である。投資額上位3業種は、自動車・自動車部品産業、石油化学・化学産業、電気・電子産業。このデータは、様々な産業における金属需要の増加を示している。新たな課題の出現に伴い、経営者は常に対応する必要がある。これには、ますます複雑化する消費者の需要に応えることや、EUの炭素国境調整メカニズム(CBAM)の場合のように炭素排出を削減する生産工程のような、貿易措置の特定の要件や条件を満たすために工程調整が必要となる可能性のある貿易規制を遵守することが含まれる。これらは、新しい技術や知識を応用して対処しなければならない課題である」と述べる。
RX Tradexは、ますます複雑化する課題に対処するために、新たなイノベーション、技術、知識、パートナー、協力者を提供し、ビジネスオーナーに寄与するため、今年で37回目となる「METALEX 2023」の開催に向け動いている。Varaporn氏はこのイベントのコンセプトについて、「技術は、計画、設置、管理、監督を行う熟練した人材がいて初めて有益なものとなる。イノベーションの背後にはイノベーターが存在し、私たち一人ひとりがビジネスや組織にイノベーションをもたらすイノベーターになれる。私たちは、あらゆる業界のプロフェッショナルの中にいるイノベーターを刺激し、彼らに火をつけることを目指している。METALEXのイベントに足を踏み入れた瞬間から、即座にイノベーターになることができる」と強調する。
METALEXは、新しい工作機械や金属加工のイノベーションを総合的に発表する場として、ASEANの金属加工業界では有名なイベントで、金属加工業界のプロフェッショナルが一堂に会する場でもある。Varaporn氏は、「今年、当イベントは10%拡大し、ホールとホワイエエリアの両方で展示が行われる。50ヵ国から工作機械と金属加工技術に関する合計2,500のブランドが出展を予定しており、世界中の業界関係者が参加を熱望している。現在、40ヵ国以上から数万人の産業関係者が来場事前登録をしている。総参加者数は95,000人を超え、このイベントによる取引額は70億バーツを超える見込みだ」と大きな期待を示す。
今年のMETALEXの主な見どころとしては、中国、イタリア、日本、ドイツ、シンガポール、韓国、台湾を含む7つの国際パビリオンからの新しいイノベーションの展示に加え、スマートマテリアル、アディティブ・マニュファクチャリング(3Dプリンティング)、製造業でますます重要な役割を果たす人工知能(AI)などの新たな展示だ。また、技術展示に加え、29の協会と50人の講演者による35のセミナーも開催される。
日程:2023年11月22日〜25日 タイ時間午前10時〜午後6時
場所:BITEC(バンコク国際貿易展示場)98-104ホール
※トレードイベントのため、短パンやビーチサンダルでのご来場はご遠慮ください。
※大型機械があるため、15歳未満のお子様のご入場はご遠慮ください。
【お問い合わせ】
Marketing Department, RX Tradex
Mr. Sutham Chuaitang
Tel:+66 (0) 2 686 7248
Email:[email protected]
THAIBIZ編集部
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