vol.8 番外編 新型コロナウイルスによる日系企業の業績への影響

ArayZ No.103 2020年7月発行

ArayZ No.103 2020年7月発行コロナで変化するM&A

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vol.8 番外編 新型コロナウイルスによる日系企業の業績への影響

公開日 2020.07.10

※今回は「タイでの採用活動を成功させるための9つのステップ」はお休みさせていただきます。

 全世界において新型コロナウイルスが猛威を振るっており、大きな影響を受けているタイの日系企業も多い思います。

 そこで、Reeracoen Recruitmentでは、新型コロナウイルスによる業績への影響について日系企業に対してアンケートを行いました。今回は、その結果について一部ご報告いたします。

 アンケート期間:6月5日〜10日 アンケート回収企業:326社(製造業164社:非製造業162社)

Q1 今年の第2四半期(4月~6月)、第3四半期(7月~9月)、第4四半期(10月~12月)における新型コロナウイルスによる売上への影響の見通しは、前年同期と比較していかがでしょうか?

 右記の表は新型コロナウイルスによって第2・3・4四半期の売上が前年同期比でどんな影響を受けているかまとめたものです。製造業・非製造業とも大きくマイナスの影響を見込んでいます。

前年同期比

Q2 新型コロナウイルスの影響による業績の底はいつと見立てていますか?

 製造業は全体の40%が第2四半期を業績の底と見込んでいます。一方、非製造業については業績の底と見る時期が分散されています。

業績の底

Q3 自社が今回の危機から回復する時期(19年の基準に戻るタイミング)をいつ頃と見立てていますでしょうか?

 業績がコロナ禍前の19年の水準に戻るのが、21年の上半期と答えている企業が製造業・非製造業ともに多いです。

回復する時期

 タイ国内において、新型コロナウイルスの新規感染者数は落ち着いておりますが、タイの日系企業に対しての影響はかなり大きいです。第4四半期に向けて、業績の見通しは少しづつ回復すると見られますが、19年の水準に業績が回復するのは来年以降になるという回答が多く、長期戦になる見込みです。引き続き先行きが見通しづらい状況ではありますが、1日も早くタイの経済が回復することを願います。
寄稿者プロフィール
  • 嶋 航 プロフィール写真
  • Reeracoen Recruitment
    Managing Director嶋 航

    愛知県出身。大学卒業後、コンサルティングファームへ入社し、日本およびベトナムで会計・税務・労務のコンサルティングに従事。2014年よりネオキャリアグループの海外法人REERACOENに入社し、フィリピン、ベトナムの立ち上げ・勤務を経て、18年7月よりタイのReeracoen Recruitmentに勤務。現在に至る。

REERACOENの紹介

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THAIBIZ編集部

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