カテゴリー: 組織・人事
公開日 2020.10.10
前回までは、タイでの採用プロセスについて紹介させていただきました。今回はアンケート結果を基に、タイにおける従業員の福利厚生や今年度の昇給・賞与について解説します。
言うまでもないですが、タイ人にとって給与や福利厚生の充実は非常に重要です。実際に弊社のタイ人向けアンケートでも最重要事項になっています。
では実際に日系企業において、どのような福利厚生が一般的なのでしょうか。弊社が企業向けに実施したアンケートによると、製造業と非製造業で若干回答内容は異なりますが、多くの企業が残業代の支給・健康診断・通勤費・賞与(変動・固定含む)・食事会などを提供しています。
また、新型コロナウイルスの蔓延による業績悪化への影響を加味した上で、賞与の支給、昇給率の見込みについてもアンケートを実施しました。
賞与については固定もしくは会社の業績や個人の成績に応じた支給の違いはありますが、多くの企業が支給しています。しかし、5月に実施したアンケートによれば、74%の企業が今年度の賞与は例年より下げる計画を立てています。
昇給率は非製造業の方が製造業より高い傾向があります。全体平均の昇給率としては3.0%となりますが、こちらも前年の4.3%と比較して下がる見込みとなっています。
繰り返しになりますが、タイ人は福利厚生の充実を最重要視しています。自社の福利厚生が一般的ではない場合、採用や従業員の定着に不利になる可能性があり再検討が必要です。
Reeracoen Recruitment
Managing Director嶋 航
愛知県出身。大学卒業後、コンサルティングファームへ入社し、日本およびベトナムで会計・税務・労務のコンサルティングに従事。2014年よりネオキャリアグループの海外法人REERACOENに入社し、フィリピン、ベトナムの立ち上げ・勤務を経て、18年7月よりタイのReeracoen Recruitmentに勤務。現在に至る。
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