カテゴリー: 食品・小売・サービス, イベント
公開日 2023.02.14
日本政府観光局(JNTO)バンコク事務所は、1月27~29日にかけて、バンコク市内の大型ショッピングモール、サイアム・パラゴンで、「Visit Japan FIT Fair #14(第14回FITフェア)」を開催した。本イベントはタイでの訪日観光に特化した旅行フェアとしては最大規模。2011年から2019年まで毎年開催されていたが、新型コロナウイルス流行期間は中断されており、今回は3年ぶりの開催となった。
今回のイベントでは、日本からの観光関連業者・団体や鉄道会社の45団体と、タイの旅行会社や航空会社などの38団体、合計83団体が102ブースを出展。JNTOによると、3日間合計の総来場者数は5万1610人、フェアにおける訪日旅行商品の購入者数は1万1874人だった(いずれも速報値)。これらは、新型コロナウイルス流行前の2019年の総来場者数5万5929人、旅行商品購入者数1万9408人をまだ下回る水準だ。
訪日旅行の情報提供を行うJNTOブースへの訪問者は、30〜40代が過半数を占めており、旅行商品の購入や訪日旅行の検討をしている人が多く、旅程の相談や観光スポットへのアクセス方法などの具体的な問い合わせが多かったという。
主催のJNTOバンコク事務所の土居佳以所長は、27日に行われたオープニングセレモニーで「旅行は私たちの人生を豊かにし、異なる文化の理解を深める、他の何物にも代えがたい特別な時間だ。ぜひ、その行き先として日本を選んでもらえたら本当にありがたい」とアピールした。
続いて、在タイ日本国大使館の大場雄一次席公使は、「日本には春の桜、夏の祭り、秋の紅葉など、全国各地に四季折々の情緒あふれるさまざまな魅力があり、美味しい和食も堪能することができる。是非多くの方が、今回のイベントで日本の魅力を感じていただき、近い将来日本を訪問してもらいたい」と訴えた。
また、日本航空(JAL)のインドシナ・西南アジア地区代表・バンコク支店長の日時本一之氏はインタビューで、「タイ人は涼しい気候が好きなので、3〜4月にタイから日本への旅行者数が多い。特に北海道や東北だ。ただ、タイ人にとって日本は夏の旅行先ではない。このため、今後は各地域と協力して夏の旅行計画を立てていきたい」と抱負を述べた上で、イベント会場での航空券の売り上げが予想を上回っていることを明らかにした。
日本政府観光局では1月18日に、タイ政府観光庁(TAT)との間で、日タイ間の相互往来の発展に向けた連携を強化するための趣意書を締結した。今後、両国の新たな旅行の魅力や訪れるべき地域を相互に情報発信し、双方での誘客促進・強化といった課題に連携して取り組む。
新型コロナ流行前の2019年には、タイから日本への旅行者数は132万人だった。コロナ禍を経て昨年10月に日本のビザ免除の再開と個人旅行の解禁により、9月から12月にかけて、7622人、3万4115人、5万2100人、そして8万3000人と増加し続け、2022年の通年のタイ人の旅行者数は約20万人に達した。12月単体では、コロナ前の2019年の約半分まで回復。両国を結ぶ航空便数も2019年比で約6割まで戻った。
一方、日本からの出国者数は、2022年通年で約277万人。2022年10~12月の期間でも2019年比2割程度にとどまった。
TJRI編集部
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