【総まとめ】施行開始から1年 BOI新投資促進戦略を追う

【総まとめ】施行開始から1年 BOI新投資促進戦略を追う

公開日 2016.01.19

ASEANにおけるリーダーシップ獲得に向けて

BOI INTERVIEW>タイ投資委員会(BOI)ヒランヤー・スチナイ長官

boi thailand 2016
タイ投資委員会(BOI) ヒランヤー・スチナイ長官

ASEAN第2位の経済大国であるタイ。中所得国から、さらなる経済発展を目指す改革の一端を担うタイ投資委員会(BOI)ヒランヤー・スチナイ長官が、タイ経済の可能性について語る。

中所得国、中進国へと成長したタイは、さらなる成長・発展のため新たな経済構造を構築し、それを実践していかなければならない時期にきています。新しい経済構造とは、労働集約型から高次元の産業へ移行させることを指します。
最低賃金が1日300バーツに上がったことにより、より低賃金のカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムといったCLMV諸国との競争に課題を生んだことは否めません。しかしプラスに捉えれば、タイが高次元産業とナレッジベースを持った、長期的に競争力のある国に変わっていく好機になったと思います。
2014年12月に発表したBOI新投資奨励政策(以下、新政策)では、研究開発やナレッジベース、環境配慮や省エネ、科学技術分野に焦点を当て、この分野への投資に対して最長で8年の法人税免税恩典などを与えています。また、クラウドやデータセンター、ソフトウェア開発、電子設計などの電子・電機産業への投資奨励にも注力しています。
昨年7月には、国際地域統括本部(IHQ)および国際貿易センター(ITC)といった投資奨励策を打ち出しました。AECの発足により、税制上の優遇措置だけでは、企業が投資先を検討する際にタイが優位に立つことは難しく、ほかにも魅力的な利点を示す必要があります。しかし、タイに拠点を置く企業が、整備されたインフラ網や物流システム、また近隣国とのコネクティビティーを向上させる道路や鉄道網を最大限活用できるのも事実です。ASEAN第2の経済大国として、タイは地域物流のハブも目指しています。
政府機関が共同でサービス提供する総合サービスセンター「ワンスタートワンストップ投資センター(OSOS)」では、政策の一部として利便性を高めるサービスを拡充しています。各政府機関が資金調達や財政面など、タイで事業を展開するにあたっての情報提供やコンサルティングを提供。OSOSはほかにも、IHQ、ITCに関するワンストップサービスセンターや、特別経済開発区のワンストップサービスセンターとしての役割も果たし、各特別経済開発区の地域情報や訪問のお手伝いも行っています。
BOIは新政策が、タイの経済成長を構築する投資を引き寄せるものであると確信しています。
【出典:TIR 9. BOI’s New Direction, New LeadershipよりArayZ翻訳・編集】

One Start One Stop Investment Center( OSOS)
18th Floor, Chamchuri Square Building, 319 Phayathai Road,
Pathumwan Bangkok 10330
TEL : 02-209-1100
[email protected]
http://osos.boi.go.th

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THAIBIZ編集部

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