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カテゴリー: DX・AI
公開日 2023.06.10
当社では、さまざまな生産DXや製造DXのサービスをタイ市場で展開しています。今回の展示会では、帳票管理と生産計画の最適化という観点から、それぞれにおいて有益な2つの製品を紹介したいと考えています。
一つは、シムトップス社が開発した「i-Reporter」という現場帳票の電子化システムです。誤入力の防止や無駄な入力時間の削減はもちろん、使い慣れた従来の紙帳票のレイアウトを変えずにそのまま電子帳票に置き換えられるため、現場での浸透も早いのが特長です。蓄積されたデータを分析することで、より改善の質を高めることもできます。過去8年間で3,000社以上が導入している優れたシステムです。
もう一つが、独シーメンス社が提供し、これまでに世界中で4,000社以上が導入している生産計画システム「Opcenter」です。モノづくりの現場においてありがちな緊急の受注や生産に必要なパーツ・材料の未納といった突発事象事故。その際、いかに効率良く精度良く生産計画を改変するかが重要になります。
これまでは計画担当者による属人的な対応によってのみ解決が図られてきましたが、離職率の高いタイではリスクも大きい。そのような状況において、生産管理システムと連携し、工場固有の計画策定方法をシステムに反映し半自動的にベストな計画に近づけるのがOpcenterです。計画案によってどのような影響が出るかについても迅速に可視化できます。ロックダウンや部品の供給不足により度重なる生産計画の見直しを迫られたコロナ禍でも、大いにその役割を果たしました。
また、同じくシーメンス社が提供するプログラミング言語を最小限、あるいは、全く使わずにソフトウェアやアプリケーションを開発するためのローコードプラットフォーム「Mendix」もご紹介予定です。時間をかけて市場のパッケージシステムを探して検討するプロセスではなく、自社で必要な仕組みを即座に実現することが可能で、適用が急拡大しています。
私が赴任した7年前は、安価な労働市場特性ばかりに目が向けられ、ITを活用した生産現場の効率化に関心のあるお客様は少ない印象でした。しかし、ここ2年くらいでローカル企業含め、IT活用への関心が高まっているのを感じます。日系に加え、スピードの速いローカル市場への浸透が今後のカギとなるでしょう。
そのためには、タイ市場の特性に合った提案も必要となります。企業活動は、日本を含め出身国にあるものをタイに移転・定着させようとします。ところが、単なるカーボンコピーだけではうまくいきません。タイに合った仕組み作りや、タイ人気質にマッチした制度設計が必要です。
とはいえ、何から始めたら良いか悩まれている企業様も多いかと思います。この機会をぜひ、製造業DXの最新情報をキャッチアップする場としていただければ幸いです。
【お問い合わせ】 ISID South East Asia (Thailand) Co., Ltd.
担当:玉井
TEL: +66-(0)99-447-7878
E-MAIL: [email protected]
URL: https://www.isidsea.co.th/
159/18 Serm-Mit Tower, No. 1110, 11th Floor, Sukhumvit 21 Road (Asoke), North Klongtoey, Khet Wattana Bangkok 10110 Thailand
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