THAIBIZ No.150 2024年6月発行味の素が向かう究極のバイオサイクル
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公開日 2024.06.07 Sponsered
2012年に創業したトーマス・エンジニアリング・タイランド(以下、トーマス社) は、FA関連機器の販売や開発・設計で順調に成長し、10年目を迎えた2021年7月には太陽工業株式会社のタイ法人THAI TAIYO TENT CO., LTD.から事業を継承し、タイで数少ない本格的な工業用テント事業に参入した。さらなる市場シェアの拡大を目指すトーマス社の野崎幸三社長にテント事業を継承し3年経った現状とタイでの今後のテント事業の見通し、新規事業などについて話を聞いた。
太陽工業が日本で製造販売してきた「固定式テント倉庫」は、雨風や紫外線など過酷な屋外環境から顧客の大切な製品等を守ることができ、一時的な物流拠点として活用するのに優れた構造物だ。
一方で、価格重視の安価なテントは耐久性に劣るものの、タイ市場においては長い目で見たトータルコストパフォーマンスより、導入時のコストに焦点が置かれることが多く、品質・安全性を求める一部の既存顧客を除いては、認知度は不十分なままとさせていた。
トーマス社ではテント事業を継承してから、「テントメーカーとして自立するために何をすべきか常に考えながら手探りで試行錯誤を繰り返してきた」と野崎社長はこの3年を振り返る。太陽工業は世界シェア70%を占める膜構造建造物のリーディングカンパニーで、日本ではトップメーカーだ。野崎社長は、「太陽工業の品質・安全性、技術に達するにはまだ発展途上だ」と分析する一方で、「営業面では、われわれが描いていたターゲットにリーチでき、目標に近い実績が残せた」という。一般的なテントの保証は2年程度なのに対し、トーマス社は強気の8年保証を提供している。これも品質に絶対的な自信があるからこそである。
EV(電気自動車)やゼロエミッション、省エネなど環境配慮型の取り組みが重要なビジネス要件となっている今、物流やサプライチェーンにも変化が求められている。特に国際的な物流が交錯するタイのサプライチェーンにおいて、その影響は顕著だ。野崎社長は、こうした変革期においては「テンポラリー」がキーワードとなると強調した上で、「この変化はテントメーカーにとって大きなチャンスを意味する」という。なぜなら、短納期で製造可能という強みを持つテント倉庫は急激な需要の変動に迅速に対応できるからだ。
現在TOMAS FLEX TENTを利用している企業はトップクオリティを求める上位の20%程度だが、今後は30%を占める中間市場へもTOMAS FLEX TENTを浸透させることでの事業拡大を計画中だ。
その一つとして、今年から特注品のみの取り扱いから価格を抑えた「標準規格テント」の販売を開始し、新たな層の取り込みも目指しているところだ。また、快適性を重視した駐車場や歩道に設置するデザイン性のあるテント屋根も普及させていきたいと倉庫以外のテント製品の新たな価値提供も思案中だ。
タイでNo.1のテントメーカーを目指し、トーマス社は今年2月に新事務所に移転し、次のステージに備えて製品開発・販売体制を強化した。新生トーマステントとして今後も市場のニーズを見極め、来るチャンスに備え、機動力を持って柔軟に対応していく方針だ。
膜素材を利用した工場や倉庫は、気象条件に左右されず、快適な空間を低コストで実現。増設や移設も短期間で行えるため、将来設計に合わせた土地活用が十分に可能。
優れた経済性と機能性で幅広いニーズにお応えします。
TOMAS ENGINEERING (THAILAND) CO., LTD.
WEB:www.tomastent.com
E-mail:[email protected] LINE ID:ttthirono
TEL:081-340-4055(担当:広野) 02-336-0711(代表)
At Suvarnabhumi, Building A10, 26/78 Moo 7, Kingkaew Road, Rachathewa, Bangplee, Samutprakarn 10540
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THAIBIZ編集部
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