カテゴリー: ビジネス・経済
公開日 2015.04.17
目次
老舗デパート、エンポリアムやサイアム・パラゴンなどを運営するモール・グループは、昨年末にエンポリアムの改装(現在、一部改装中)を終え、3月末に新商業施設エムクオーティエをオープン。2017年には、ベンジャシリ公園のアソーク側に隣接する商業施設エムスフィアのオープンを目指している。
モール・グループはこのエリアを「EMディスクリクト」と定義し、ショッピングエンターテインメントだけでなく、ホテルや高級集合住宅、オフィスを集結させ、タイ国内だけでなく外国からも注目を集めるバンコクの商業ハブとして開発を進める。
3つ合わせた商業施設の総事業領域は65万平方メートル。モール・グループがおよそ200億バーツの予算を注ぎ込む一大プロジェクトとなっている。
左:BTSプロンポン駅とエンポリアム、エムクオーティエが一直線で結ばれた
右:液晶ディスプレイを使ったハイテクなオブジェ
EMディストリクトには、インターナショナル&ローカルの著名なブランドショップのほか、IT、ライフスタイル、リビングなど合計1000以上のショップが入居する。
ルイヴィトン、シャネル、ディオール、プラダ、カルティエ、ドルチェ&ガッバーナ、フェンディ、グッチ、バーバリー、エンポリオ・アルマーニ、ヒューゴ・ボス、サルバトーレ・フェラガモ、イッセイ・ミヤケなどの一流高級ブランドを網羅し、ティファニー&CO、ヴァンクリーフ&アーベルのタイ第一号店も入る。
エムクオーティエでいえば、2013年のサイアム・パラゴンにおける100日間限定ショップを経て、タイ初上陸となる日本のセレクトショップ、ビームスの出店が話題を集めている。また、海外初の直営店をオープンさせる日本発のカジュアルウェアブランド、VANQUISHも注目どころだ。
ほかにもインターナショナル・ブランドのバナナ・リパブリック、ZARA、H&M、ユニクロから、世界が注目するスレトシスやイシューといったタイ・ブランドまで、プロンポンエリア初の出店を果たすショップがずらりと並ぶ。
ショップ以外の施設にも注目を。エムクオーティエにはメジャー・シネプレックスグループによる最新鋭の映画館、QUARTIER CINEMARTが。ちなみにエンポリアムに入っていた映画館SFシネマシティーは改良され“エレガントで豪華”がテーマのEMPRIVE CINE CLUBとして生まれ変わった。
世界的なフィットネスクラブVIRGIN ACTIVEもスクンビットエリアに初出店。4000平方メートルの面積にワークアウトエリア、クラブラウンジ、屋内スイミング・プール、スパを備える。子供向けにデジタルな遊び場を提供する“KIDS CREATIVE PLAYGROUND”も入居。ファミリー層にも楽しみだ。
レストランやカフェなど飲食店も話題の店が集中する。注目はオーストラリア発、日本未上陸のグルメな大人向けグローサリー&カフェJONES THE GROCER。ほかにもマカロンで有名なピエール・エルメが出店する。50以上の各国料理レストランが集う。THE HELIX THE DINING EXTRAORDINARIEも重宝しそうだ。
重厚感のあるエンポリアムとは違った色をベースに使い、全体的にポップな印象
①THE GLASS QUARTIERのBTS階(M階)入口 ②THE HELIX QUARTIERのBTS階(M階)入口 ③各入口などにはインフォメーションがあるので、迷ったら聞いてみよう ④正面に見えるのがTHE WATERFALL QUARTIER
M階 VANQUISH BANGKOK
エムクオーティエM階にオープン。VANQUISHを中心に、藤原ヒロシ氏とのコラボレーション“DENIM BY VANQUISH & FRAGMENT”など、カジュアルウェアと雑貨を展開する。
2階 ユニクロ
スクンビットエリアに初出店。売り場面積はサイアムパラゴン店とほぼ同等と品揃えは十分。ゴルフウェアにも最適なドライ・ストレッチパンツなど、機能性ある商品も販売。
3階 紀伊國屋書店
エムクオーティエ3階に約1,200㎡の売り場面積を持つ店舗がオープン。20万冊以上を取り扱い、英語書籍が約50%、日本語とタイ語書籍が各25%ずつとなっている。
THAIBIZ編集部
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