日本発「インスタントハウス」でタイ市場に新たな価値提供を〜どこでも、すぐに、住みたくなる心地よさ(下)

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日本発「インスタントハウス」でタイ市場に新たな価値提供を〜どこでも、すぐに、住みたくなる心地よさ(下)

公開日 2024.06.07 Sponsered

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トーマス・エンジニアリング・タイランド(以下、トーマス社)の野崎幸三社長インタビュー(下)では、今年6月から同社が開始した新規事業「インスタントハウス」の製造・販売について紹介する。

タイでグランピングブームを加速

テント事業を強化するトーマス社は新たな事業の柱として、日本発の「インスタントハウス」のタイでの製造・販売を開始した。

インスタントハウスは、ファンタジーの世界から飛び出してきたようなころんとした可愛らしい見た目とは裏腹に、厳しい自然環境に耐えられるよう日本の高度な設計技術が凝縮されている。その最大の特徴は、「どこでもすぐに設置でき、素材そのものが断熱材を利用しているためいつでも快適に過ごせることだ」と野崎社長は説明する。日本ではすでにグランピング施設等に100棟以上が導入されているという。

日本のインスタントハウスの設置例

Instant-house
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写真提供:株式会社LIFULL ArchiTech

タイでは近年アウトドア市場が拡大している。中でも手ぶらで豪華なキャンプを気軽に楽しめ、さらに写真映えする「グランピング(Glamping)」はコロナ禍を経てタイでも注目のリゾート形態だ。グランピングとは、英語の「グラマラス(Glamorous)」と「キャンピング(Camping)」を掛け合わせた造語で、グランピング施設ではキャンプ用品や食材、食事も用意されているのが一般的だ。

野崎社長は、インスタントハウスの品質には自信を持っており、あとは「いかに市場に迅速に拡散できるかが肝だ」といい、「タイでのグランピングブームを一気に作りたい」と意気込む。トーマス社では、今後タイ国内にインスタントハウスのモデルハウスの設置も計画しているそうだ。

また、インスタントハウスは日本の厳しい自然環境に合わせた高度な設計となっているが、タイではややオーバースペックな可能性もあるのではという問いに対し、野崎社長は「まずはタイの市場に合っているかどうかを評価した上で、将来的には市場に合わせてインスタントハウスのコンセプトやブランディングを損なわない範囲で柔軟に改良していくことも想定している」と考えを述べた。

インスタントハウスのインテリア例

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写真提供:株式会社LIFULL ArchiTech

タイの避難所の環境改善

インスタントハウスはもともと2011年に起きた東日本大震災の被災地を訪れた建築家で名古屋工業大学大学院工学研究科の北川啓介教授が、寒い避難所で集団生活を送る人々が少しでも早く快適な生活を送れるように仮設住宅の代替として考案し、株式会社LIFULLと産学連携で生まれたテント製品だ。

被災地での緊急避難シェルターとしての用途もあり、最近では昨年のトルコ・シリア大地震や、今年1月の能登半島地震の被災地にインスタントハウスを寄付している。

野崎社長は、「タイとミャンマーの国境付近の難民キャンプやタイ各地で起こっている災害の被災地で集団生活を余儀なくされている人々の環境改善のために、日タイの政府機関や地方自治体などと協力してインスタントハウスを提供していきたい」とタイの社会課題解決に向けたインスタントハウスの活用の計画があることも明かした。

日本発「インスタントハウス」でタイ市場に新たな価値提供を〜どこでも、すぐに、住みたくなる心地よさ(下)

TOMAS ENGINEERING (THAILAND) CO., LTD.

WEB:www.tomastent.com
E-mail:[email protected]    LINE ID:ttthirono
TEL:081-340-4055(担当:広野) 02-336-0711(代表)

At Suvarnabhumi, Building A10, 26/78 Moo 7, Kingkaew Road, Rachathewa, Bangplee, Samutprakarn 10540

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THAIBIZ編集部

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