ヤマハモーター初のタイ人CEOが先導する“独自路線”戦略

バンコクの渋滞をすり抜け、家族を乗せて走るバイク。タイにおいて、バイクは単なる移動手段にとどまらず、生活を支える重要な役割を果たしている。自転車よりもバイクが選ばれ、特に低所得層に多く利用されるこの市場で、ホンダが圧倒的なシェアを誇る中、ヤマハは「ユニークエクスペリエンス」を軸にしたブランディングと技術開発により、独自の地位を築いてきた。本特集では、2024年に初のタイ人CEOが就任したポンサトーン氏と、ASEAN開発拠点の吉田社長の言葉を通じて、ヤマハの現地化戦略とその進化を追う。