カテゴリー: ビジネス・経済
公開日 2018.03.21
目次
梅津 寛 うめづ ひろし
ICT(Information and Communication Technology)「情報通信技術」が製造現場にもたらす恩恵は多い。特に、何十年も前にタイで工場を設立し、今でも製造を続ける歴史ある日系企業にとっては。当時のモノ作り現場はアナログが主流であり、今でもベースは変わらない現場。例えば、納品後に不良が発生し足跡を追っても、煩雑な資料の中から該当資料を探すのに時間を要す。
「システムを導入すれば、すぐに原因を発見でき、同一ロットの複数納入先まで分かるんですよ」と梅津氏。システムは見える化に貢献するだけではない。生産性向上により労働力の代替につながる。少子化が進み労働人口が減少するタイでは重要課題でもある。
梅津氏は大学卒業後、株式会社東芝に入社した。これからはシステム関連事業が拡大するだろうという予測と、自分自身も分からない分野だからこそ経験を積みたいと思ったのが総合電機メーカーを選んだ理由だった。その後、分社して東芝ソリューション、東芝デジタルソリューションズと社名を変更。時代的にもソリューション(解決策)という価値観が浸透し始めた頃だった。
梅津氏が来タイしたのは2014年5月。ソリューション事業の営業活動を本格化させるための要としてやってきた。「タイでの私のミッションは2つあり、1つはモノづくりを行っているグループ企業のITC支援と、もう1つはグループ以外の日系を中心とした製造業のITC支援です。今はグループ以外のお客様が多いですね。タイに来た当初、ICT環境はタイのほうが優れていると感じました。ただしそれはここ数年の急激な出来事であり、タイに古くから根差している日系メーカーの課題は多く、だからこそICTが役に立つと思いました」。
ICTの必要性はメーカー自身も感じており、ICTに関するセミナーには多くの担当者が訪れる。「先日第2回『タイにおけるこれからのものづくり~最先端の取り組みからすぐに始められる現場改善まで~』と題したセミナーを開催しました。
1年前に比べ募集開始からすぐに申し込みが殺到し満員御礼になりました。セミナー後の反応も良く、参加者の熱量を目の当たりにしました。時代のニーズを感じています。東芝は、創業140年を超えるメーカーだけあって、製造業のノウハウは膨大です。これらの経験を生かしたICTシステムですので、お役に立てると思います」。日系製造業と相性が良いのもうなずける。
Company Information (TH):
TOSHIBA ASIA PACIFIC (THAILAND) CO., LTD.
323 United Center Building, 21st FL., Unit 2101 – 2102A,
Silom Rd., Silom, Bangrak, Bangkok 10500
THAIBIZ編集部
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