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カテゴリー: 組織・人事
公開日 2015.10.21
タイ人労働者のコスト上昇と、ジョブホッピングを繰り返す不安定な就労傾向を理由に、ミャンマー、カンボジア、ラオスからの未熟練労働者を登用する企業が増えています。タイの最低賃金である日給300バーツが自国で稼ぐよりもはるかに高い給与となるミャンマー人、カンボジア人、ラオス人は、3Kと呼ばれる過酷な労働現場であっても残業も厭わず熱心に働きます。前回のコラムで、
3ヵ国からの出稼ぎ労働者には20〜30代が多いとお話しましたが、これは3Kの現場では体力と、限られたビザの期間で作業を覚える若さが求められるためです。
2031年に超高齢化社会(総人口に対する65歳以上の人口比率が20%以上の社会)へ突入するタイは、同年に人口ボーナス期の終了が予想されており、国連の調査によれば、現在人口に占める60歳以上の人口比率15.8%は、2050年時点では37.1%まで増加する見込みです。これに対し、ミャンマー、カンボジア、ラオスは今まさに、本格的な人口ボーナス期を迎えています。
人口ボーナス期の定義には諸説あるものの、一般的に総人口に占める生産年齢(15歳以上65歳未満)人口比率の上昇が続く、もしくは絶対的に多い時期を指します。下記に国連の調査結果をもとに、タイとこれら3ヵ国の、2015年と2050年の総人口、そして生産年齢人口の推移をまとめてみました。

見てお分かりの通り、ミャンマー、カンボジア、ラオスは総人口が大幅に増加、生産年齢人口も増加もしくは横ばいをキープしていますが、タイのみどちらの数値も減少しています。
労働集約産業で経済発展を遂げてきたタイにとって、少子高齢化が引き起こすであろう労働力不足は重要な課題であるとともに、周辺国がこれから人口ボーナス期へ突入するというのはポジティブな事実であり、このような各国の多様性が経済成長の維持を支えると言っても過言ではないでしょう。
ミャンマー、カンボジア、ラオス人材についてお伝えしてきた本コラムは、今回で終了となります。
周辺国人材と今後も良好な関係を結び、お互いにとって有益な関係を構築していくためにも、注目を続けていきたいトピックです。
糸永里美 Satomi Itonaga
HUMAN ASIA RECRUITMENT CO., LTD. マネージャー
マレーシアに本社を置く同社タイ法人で、外国人ワーカー派遣・人材紹介を専門に担当。
タイ在住13年。日々、タイ国内の企業や工場を数多く訪問している。

THAIBIZ編集部

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