マニュファクチャリングEXPO、2年ぶり開催 〜 30カ国・地域から1000社以上出展

マニュファクチャリングEXPO、2年ぶり開催 〜 30カ国・地域から1000社以上出展

公開日 2022.07.05

東南アジア最大規模とされる産業機械展示会「マニュファクチャリングEXPO」が6月22日から4日間の日程で、バンコク郊外の大型展示場バイテック・バンナーで開催された。2年ぶりとなる今年のテーマは「パワーアップ」で、世界30カ国・地域から1000社以上が出展。主催した展示会運営大手RXトレーデックス(旧リード・トレーデックス)によると、4日間の合計来場者数は予想の5万人を上回る5万8000人超だった。

「Manufacturing Expo 2022」会場内 = 6月22日、バンコク郊外

同展示会は①自動車部品製造 ②プラスチック製造 ③金型製造・成形 ④部品製造の自動化 ⑤表面処理 ⑥電子機器 ⑦工場管理 ⑧繊維・衣料製造 ⑨ロジスティクス-の9つの分野別展示会で構成され、産業機械の最新技術に触れることができる。

さらに、官民の専門家が講師を務めた30以上のテーマ別セミナーも開催された。セミナーのハイライトは、RXトレーデックスとタイ自動車研究所(TAI)が共同開催した「オートモティブ・サミット2022」で、「カーボンニュートラル:未来のモビリティの転換点」をテーマに活発な討議が行われた。

「Manufacturing Expo 2022」開会式の様子 = 6月22日、バンコク郊外

TAIのピシット所長は同EXPOの開会あいさつで、タイのプラユット首相が昨年末に英国グラスゴーで開催された国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)でカーボンニュートラルの達成期限を2050年に前倒しすると表明したことに言及。その上で、「自動車産業はカーボンニュートラルな移動という目標に向けて技術を進化させていくという問題意識を持つ必要がある」と述べ、オートモティブ・サミットの開催意義を強調した。

このほかのセミナーでは、タイの中小企業を活性化させるためのオートメーションについて議論した「ロボティクス&オートメーション・シンポジウム」、世界銀行と共催した循環型経済やロジスティクスに関する「ワールド・トランスポート&ロジスティクス」、チャナパット国際デザイン研究所と共催したファッション起業家と新人デザイナーとのワークショップ「GFTフォーラム」にも注目が集まった。

RXトレーデックスのワラーポーン社長は、「新型コロナウイルス流行の影響でビジネスは低迷していたが、今はビジネスネットワークを再構築し、起業家が自らのビジネスの発展に向けた新たなイノベーションを模索する非常に良いタイミングだ。今年の売上高は少なくとも50億バーツになると予想している」と述べた。

TJRI編集部

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