タイのオフィストレンド2025 〜大手不動産デベロッパー、ピラットブリーグループが語る次世代オフィスのかたち

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タイのオフィストレンド2025 〜大手不動産デベロッパー、ピラットブリーグループが語る次世代オフィスのかたち

公開日 2025.11.10 Sponsored

働き方や価値観が多様化する現代において、優秀な人材の獲得と定着は企業にとって重要な経営課題となっている。採用活動や福利厚生の充実など、さまざまなアプローチがあるなかで、見逃せない重要な要素の一つが「オフィス環境」だ。これは従業員が効率よく働き、職場に対する満足度を高めるために不可欠であり、最終的には企業の生産性や業績向上にも直結する。

本記事では、バンコクの一等地でオフィスビル開発を手がける大手不動産デベロッパー「ピラットブリー(BHIRAJ BURI)グループ」による、過去約30年間のオフィスビル需要の変化と、その変化に対応するために企業がどのようにオフィススペースを最適化してきたかについての解説を、具体的な事例ともに紹介する。

ミレニアム以降、タイのオフィスビルはどう変わったか

1997年のアジア通貨危機から現在のポストコロナ時代に至るまで、オフィスビルの役割と活用方法は大きく変化してきた。

2000〜2009年「回復と標準化の時代」

2000年代に入り、タイ経済はアジア通貨危機から回復し、国内外の企業による投資が再開された。オフィス選びの主な基準は「立地、基本的な設備信頼できるイメージ」だった。中心業務地区(CBD)に需要が集中し、通勤は主に自家用車に依存していたため、十分な駐車スペースと厳格なセキュリティシステムが重視された。ビル内部は明確に区画されたスペースが基本で、レストランやカフェは補完的な要素として設置されていた。

2010〜2019年「接続性と生活の質の時代」

2010年以降、デジタル技術の進化が加速し、同時に若い世代はワークライフバランスを重視するようになった。それに伴い、オフィスビルの選定基準も変化した。特に公共交通機関、とりわけ電車(BTS)との接続が重要な要素となり、話題のカフェやジム、リラックスできる緑地スペースなど、個々のライフスタイルに合った施設を提供するビルが求められるようになった。

2020年〜「柔軟性とウェルビーイングの時代」

2020年に始まった新型コロナウイルスの流行は、オフィスビルの開発側とテナント側の双方に大きな影響を与える転換点となった。オフィスワークとリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークが普及し、「ニューノーマル」の時代へと突入。人々の健康意識が一段と高まった。いま、オフィスビルには「テクノロジーへの対応、柔軟性、働く人々の生活の質を向上させる設計」が求められており、具体的な要素は以下の通りだ。

テクノロジー対応の柔軟性:企業のニーズに応じて柔軟に変更可能で、ハイブリッドワークを支えるためのインフラが整っていること

②ウェルネスを促進する施設:ESG(環境、社会、ガバナンス)の基準を反映した健康促進施設、特にグリーン認証を受けた建物。また、ビル内や近隣に従業員の健康を支えるレストランや緑地などが備わっていること

③立地の利便性:BTSやMRTなどの公共交通機関でアクセスしやすく、従業員にとって利便性が高い立地であること

オフィスビルは「コミュニティ&ライフスタイルハブ」へ

2025年、世界最大の事業用不動産サービスおよび投資会社CBREが実施したアジア太平洋地域のオフィステナント調査1によると、多くの企業がオフィスを「従業員体験(Employee experience)を向上させ、業務効率を高めるための重要な要素」として位置付けている。コロナ禍のリモートワークを経て、従業員は快適な作業環境を重視する傾向が高まっている。出社回帰を進める企業が増えるなか、従業員体験の質を向上させ、業務効率を高めるには、オフィスが仕事と生活が調和した「ライフスタイルハブ」となることが求められているのだ。

こうしたニーズの変化に伴い、近年の先進的なオフィスビルでは以下のような取り組みが進んでいる。

・ロビーのコワーキングスペース化:ロビーをコワーキングスペースに転換し、入居者同士の交流を促進

・コミュニティ活動の促進:ワークショップやヨガクラス、季節に合わせたイベントなどのコミュニティ活動を通じて、社内外のネットワーク形成を強化

・入居企業向けのデジタルプラットフォームの導入:入居企業間でプロモーションや情報を共有し、ビル内でのビジネスエコシステムの形成を支援

このような自宅では得られない価値を提供することで、「人が集まるオフィス」を作り出している。オフィスビルはもはや単なる「作業場所」ではなく、「体験や人とのつながり」を生み出す場所となりつつある。

  1. ※1 出所:https://www.cbre.com/insights/reports/2025-asia-pacific-office-occupier-survey ↩︎

オフィスを選ぶ際のチェックリスト

新しいオフィスを探している企業や、現在のオフィスが時代のニーズに適しているかどうかを評価するために、以下のチェックリストを参考にしていただきたい。

都心でテクノロジーと緑地が調和した「UBCⅡ」

こうした時代とともに移り変わるトレンドに合わせて、ピラットブリーグループも進化を続けている。プロンポンエリアにある「UBCⅡビル」もその一例だ。

同ビルは、バンコク在住日本人には馴染み深いスクンビットソイ33の入口に位置し、BTSプロンポン駅から徒歩5分という好立地だ。周辺にはエムクオーティエやエンポリアム、エムスフィアといったショッピングモールのほか、タイ料理、日本料理、西洋料理など多彩なレストラン、スーパーなどの施設が充実している。都会のオアシスであるベンチャシリ公園も近く、日本人を含む外国人在住者と地元住民の両方を魅了する国際色豊かな場所だ。

また、築30年を経ながらもリノベーションが施されており、現代人のニーズを満たしている。例えば、7階のテラスにある広々とした共同庭園は、仕事の合間に一息ついたり、イベントを開催したりすることが可能だ。ビル内にはレストランやカフェ、コンビニが完備されており、利便性も兼ね備えている。

さらに、ハイブリッドワークにも対応できる、さまざまなサイズのオフィススペースを提供しており、新しいオフィスを探している中堅・大企業にとって有力な選択肢となりうる。共有スペースでは入居企業間の交流ができ、将来的なビジネス機会創出の可能性も秘めている。特に金融・保険業、サービス業、デジタル・テクノロジー関連企業に最適な環境といえるだろう。

プロンポン中心部に位置するUBCⅡのオフィスを360°で体験

UBCⅡの建物の優れた安全性や環境対応を証明する受賞歴は以下の通りだ。

2025年のWiredScore(ゴールド賞)を受賞

このようにUBCⅡは、立地や利便性だけでなく、働く人々の健康やウェルビーイングを支える、まさに現代のトレンドを押さえたオフィス環境が整っている。

シームレスな体験を提供し、入居企業のビジネスの成長に貢献

ピラットブリーグループのピティパット・ブリーCEO

ピラットブリーグループのピティパット・ブリー最高経営責任者(CEO)は、UBCⅡについて次のようにコメントしている。

「UBCⅡは当社が手がけた最初のオフィスビルで、プロンポンエリアの象徴的な存在だ。長年の運営を経て、デジタル時代における企業ニーズに対応するために効率性、柔軟性、快適性を追求し、進化を続けている。入居企業にシームレスな体験を提供し、ビジネスの成長に貢献することがわれわれのミッションである」

United Business Centre II Building(UBCⅡ)について

竣工年1997年
建物規模地下1階、地上24階
賃貸総面積約32,000平方メートル
賃貸面積135〜950平方メートル
賃料約825バーツ〜/1平方メートル
占有率85%
設備B1、G階にレストラン・カフェ・マーケット
7階に300平方メートルの共同庭園、複数階に屋外テラス
駐車場900台
管理会社プライムオフィス不動産投資信託(POPF)
アクセスBTSプロンポン駅から徒歩5分、MRTスクンビット駅から徒歩10分

お問い合わせ
UBCⅡビルの賃貸や施設見学に関する詳細は、下記までご連絡ください。

United Business CentreⅡ
住所:591 Sukhumvit Road (Soi 33) Khlong Tan Nuea, Vadhana, Bangkok 10110
Web:https://www.bhirajburi.co.th/workplace-ubcii
Tel:02-261-0261 (タイ語・英語)
Email:enquiry@bhirajburi.co.th

THAIBIZ編集部
タニダ・アリーガンラート

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