カテゴリー セミナー
公開日 2024.07.25
タイをはじめとする東南アジア各国では、長年「現地化経営」の重要性が叫ばれてきました。
かつては「駐在コストの削減」がその主な目的でしたが、時代とともにその意味合いも変容し、現在は「優秀なタイ人社員が活躍し、組織をリードできること」こそを主眼として、多くの日系企業が現地化経営に取り組んでいます。
「なぜタイ人は日系企業を”選ぶ”のか?」シリーズ第2回となる本セミナーでは、ローム株式会社のタイ販売拠点であるROHM Semiconductor (Thailand) Co., Ltd.(以下、RST社)より井ノ上靖浩氏、Jittima Varunutさん、Suntree Suphoさんをゲストにお迎えします。
RST社はローム株式会社の海外営業拠点の一つで、タイ国内および近隣諸国を中心にローム製の半導体および電子部品の提供を行っているタイ現地法人です。 ローム株式会社は半導体・電子部品メーカーとして、創業以来60年以上にわたる長い歴史の中で蓄積してきたノウハウを最大限に活かし、「パワー」「アナログ」の技術分野にフォーカスすることで、顧客へ高い付加価値を提供し、社会課題の解決に貢献しています。
同社は現在、「2030年にグローバルメジャーを目指す」という大きなグループ目標のもと、現地社員がタイを含むアセアン地域において安定したオペレーションができる組織体制の構築に取り組んでいます。
それを支える重要な方針が、同社が取り組んでいる現地化経営です。ここ5年間で日本人駐在員数を徐々に減らしつつ、代わりにタイ人メンバーを組織の中核に据えた組織運営に移行してきました。結果として、RST社の主要メンバーであるタイ人マネジャー・リーダーはここ5年で5人から13人に増加しています。
また、2023年に、同社はタイ人メンバーが主導となり「RST WAY」を策定しました。これは同社の組織文化を表す行動指針として制定され、各職場ではそれらを合言葉として、タイ人を主体とした業務が推進されています。
RST社が現在地に至るまでに、どのような取り組みや葛藤があったのか。また、その中で日本人のかかわり方はどのように変容していったのか。
今回のセミナーではRST社の変革ストーリーを日本人とタイ人の視点から語っていただくことで、多くの日本企業の変革・活性化のヒントとすることを目指します。
- 在タイ日系企業の経営者/人事責任者/担当者(日本人/タイ人)
- 日本からタイ法人の組織運営に関わる人事担当者 など
※人事関連サービス、コンサルティングサービスの提供会社様は参加をご遠慮いただく場合があります
プログラム
1. イントロダクション:タイ日系企業の典型的な人事課題とは?
2. RST社講演
・RST社の会社紹介
・RST社が取り組んできた現地化経営のこれまで
・重点的に行ってきた施策(教育施策・人事制度・コミュニケーション)
・タイ人中核メンバーから見たビフォー・アフター
3. パネルディスカッション
4. Q&A、参加者の皆様との対話
5. Asian Identity社 サービスのご紹介
井ノ上 靖浩 氏
ROHM Semiconductor (Thailand) Co.,Ltd.
Director 兼 Senior General Manager of Administration Div.
宮崎県出身。長崎大学経済学部貿易学科卒業。1992年に富士通系のIT企業に新卒で入社。人事教育部にて給与・勤怠管理、教育、新卒採用など人事業務を経験。2000年に日本オラクル(株)に転職し、人事部キャリア採用担当マネジャーとして年間100名以上の中途採用業務に従事。その後、海外で働きたいという夢を捨てきれず、2002年にタイ移住。現地人材紹介会社で採用コンサルタントとして勤務後、2004年、RST社に入社。現在は人事、総務、経理、IT、物流、倉庫など管理部門の統括責任者。さらに、ここ数年は現地化に向け、組織風土の改革、人材開発に注力している。
Ms. Suntree Supho
ROHM Semiconductor (Thailand) Co., Ltd.
HR and GA Manager
ラムカムヘン大学法学部卒業後、1994年に弁護士資格を取得し、監査法人・法律事務所に勤務。その後、人事部へのキャリアチェンジの機会を得て、1998年に新たなキャリアパスをスタート。以来20年以上にわたり、製造業、発電所、貿易、金融、小売業(対象国:タイ、日本、中国、マレーシア)など様々な業界で、法的知識と経験を持つ人事のプロフェッショナルとして経験を積む。2012年にRST社へ入社し、人事・管理部門を統括。現在、公正・公平な人事方針と実践を用いて、進歩的な職場作りを目指して会社経営を支援している。
Ms. Jittima Varunut
ROHM Semiconductor (Thailand) Co.,Ltd.
Sales Manager
2002年にヴァラヤ・アロンコン・ラジャバート大学経営学部を卒業後、アユタヤの高度技術工業地帯にあるプラスチック射出成形製造会社でセールス・コーディネーターとして勤務。その後、日系自動車部品メーカー2社でセールス・スーパーバイザーを務めた後、2012年にRSTに入社。現在まで20年以上の営業経験を持つ。2020年、タイの営業部門において初のローカルマネージャーに昇格し、現在は会社の売上目標達成のため、営業部門の問題解決、組織開発、社員教育に日々奮闘中。
中村 勝裕 氏
Asian Identity Co., Ltd. Founder & CEO
株式会社アジアン・アイデンティティー 代表取締役
愛知県常滑市生まれ。上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業後、ネスレ日本株式会社、株式会社リンクアンドモチベーション、株式会社グロービス、GLOBIS ASIA PACIFICを経て、タイにてAsian Identity Co., Ltd.を設立。「アジア専門の人事コンサルティングファーム」としてタイ人メンバーと共に人材開発・組織開発プロジェクトに従事している。リーダー向けの執筆活動にも従事し、近著に『リーダーの悩みはすべて東洋思想で解決できる』がある。YouTubeチャンネル「ジャック&れいのリーダー道場」を運営。
ガンタトーン・ワンナワス
Mediator Co., Ltd. CEO
在日経験通算10年。2004年埼玉大学工学部卒業後、在京タイ王国大使館工業部へ入館。タイ国の王室関係者や省庁関係者のアテンドや通訳を行い、タイ帰国後の2009年にメディエーターを設立。日本政府機関や日系企業のプロジェクトをコーディネート。日本人駐在員やタイ人従業員に向けて異文化をテーマとした講演・セミナーを実施(講演実績、延べ12,000人以上)。2021年6月にタイ日プラットフォームTJRIを立ち上げた。
開催概要
名称
ローム社タイ法人の取り組みから学ぶ「シン・現地化経営」
日時
2024年8月29日(木)15:00~16:30(タイ時間)
主催
THAIBIZ / Asian Identity Co., Ltd. *共催
言語
日本語₋タイ語の同時通訳
形式
ハイブリッド(オフライン会場 / オンライン)
会場
[オフライン会場] Mediator内セミナールーム(Map) [オンライン] Zoom
定員
[オフライン会場] 20名 *満席 [オンライン] 500名
参加費
無料
申込方法
下記申込フォームよりご登録ください。
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※(オンライン参加)お申し込み後、ご登録いただいたEメールアドレス宛に視聴用URLをお送りいたします。
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