カテゴリー: 組織・人事
公開日 2020.05.10
前回は、Step⑤面接における質問項目についてお伝えしました。今回は前回に引き続き、面接について解説致します。
面接を中心とする中流工程の目的は、自社の魅力付けとミスマッチを防ぐことです。前回お伝えしたように、的確な質問をすることで相手(応募者)を知ることができ、相手(応募者)にも自社を知ってもらい、採用後のミスマッチを防ぐことができます。
今回はどのように自社を魅力付けし、ミスマッチを防ぐかについて紹介します。
まず、自社の魅力付けについてですが、応募者を惹きつけるためには、応募者がなぜ転職するのか、なぜ自社に応募してきたのか、なぜ前職を辞める(辞めた)のかを知る必要があります。一般的に、タイ人の転職の理由として、以下のものがあります。
これらについては、前回説明した質問項目に沿って質問をし、応募者が今回仕事を探す際に何を優先しているかを把握します。それに応える形で、仕事内容・福利厚生などを説明することにより、自社の魅力付けができます。
さらに、会社をよりよく知ってもらうために、会社のビジョン・方針・中長期的な成長戦略・大切にしている価値観なども伝えておくと、なお良いでしょう。
採用後のミスマッチを防ぐためには、上記のような魅力付けだけではなく、自社で働くデメリットや留意点も伝えておく必要があります。
例えば、ノルマがある、遅刻に厳しい、教育システムが整っていない、賞与がない、通勤費が出ないなど、応募者にとって懸念になりそうなことがあれば、予め伝えておくことが大切です。
その理由は、入社後に応募者に不利なことが発覚した場合、離職に繋がる可能性があるためです。入社後すぐに辞めてしまっては、会社・応募者双方の時間の無駄になってしまいます。
このようにして、自社の魅力付けとミスマッチを防ぐことが、面接において欠かせません。
Reeracoen Recruitment
小池 卓也
前職では大手人材会社にて規模、業種を問わず、様々な企業の採用戦略を立案、実行に携わる。2019年よりReeracoen Thailandに入社。現在はチョンブリにて製造業のお客様を中心に採用支援を担当。お客様の採用を実現するため、日々邁進しています。神奈川県出身、趣味はダイビングとゴルフ。
\こちらも合わせて読みたい/
THAIBIZ編集部
ベトナムにおける行政改革の進展
ASEAN・中国・インド ー 2025.06.06
「中国EV競争激化、アフターサービスが鍵に」「輸出額は5.8%増も国内生産は2年連続で減」
ニュース ー 2025.06.05
日本とタイの両政府が「第1回エネルギー・産業対話」開催
カーボンニュートラル ー 2025.06.02
在タイ日系企業の課題「あるある」を変える〜Kintone(Thailand)に聞く現地マネジメントのリアルと打ち手
対談・インタビューSponsered ー 2025.06.02
「トランプ2.0」時代にタイの地政学的優位性を読む ~タイのシンクタンク・タイ開発研究所(TDRI)のソムキアット所長インタビュー~
協創・進出 ー 2025.05.30
コスパ試し乗車経験をシェア ~アジア覆う中国EVの波(7)~
自動車・製造業 ー 2025.05.29
SHARE