カテゴリー: 組織・人事
公開日 2023.12.09
タイには、約6,000社もの日本企業が進出し、日本製品や日本食はタイ人の生活の一部となっていますが、果たして近年のタイ人の若者にとって日本企業は就職先としてどの程度人気があるのでしょうか。国際的な人材研究・エンプロイヤーブランディングのコンサルティングを手掛けるUniversum※1が毎年発表している「タイで就職したい企業ランキングトップ100(2023年版)」にランクインしている日本企業はわずか6社です。順位は学部によって多少異なりますが、トップ10入りしている企業は、Googleをはじめとした米国系企業やタイの大手企業など誰もが知るグローバル企業ばかりです。
では、タイ人の就職先として魅力ある企業の特徴とは何なのでしょうか。求職サイト「JobsDB※2」の調査結果によると、タイ人が大手企業に就職したい理由のトップ3は、
1. キャリアパスが明確であること
2. 職場・職務が安定していること
3. 企業文化、職場環境がよいこと――。
特に1番のキャリアパスについては、能力があり上昇志向の強い人ほどその傾向にあります。日系企業は安定性はある一方で、タイの大手企業やその他の外資系企業と比べると年功序列でキャリアパスが不明瞭なことが多く、いわゆる「仕事ができるタイ人」からは敬遠されがちです。
また、タイ人はファンドライブで職場の雰囲気を重視しますが、日本企業はシリアスドライブで職場の雰囲気を気にしない傾向があります。もし、皆さんの会社が後者であれば、意図的に楽しい雰囲気づくりを心がけた方がよいでしょう。
多様な働き方の選択肢がある今、ワークライフバランスや仕事を通じて自己実現ができるかなどタイ人が職場に求めるものも変化してきています。そうしたトレンドを敏感に察知して、時代に合わせて人事制度や組織体制を見直していく柔軟性を持つことも経営者のマインドセットとして必要です。
Mediator Co., Ltd.
Chief Executive Officer
ガンタトーン・ワンナワス
在日経験通算10年。埼玉大学工学部卒業後、在京タイ王国大使館工業部へ入館。タイ帰国後の2009年にMediatorを設立。政府機関や日系企業などのプロジェクトを多数手掛けるほか、在タイ日系企業の日本人・タイ人向けに異文化をテーマとしたセミナーを実施(延べ12,000人以上)。2021年6月にタイ日プラットフォームTJRIを立ち上げた。
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