カテゴリー: ビジネス・経済, 食品・小売・サービス
公開日 2024.02.19
徳島県は2月2日、バンコク中心街に位置するアーノマ・グランド・バンコクホテルで「徳島県観光セミナー&ネットワーキング」を開催した。同イベントでは、徳島県内の観光名所を紹介するとともに、タイの観光事業者と徳島県観光振興機関が交流するネットワーキングも行われた。
また、徳島県は2~4日まで大型商業施設セントラルワールドで開催された「JAPAN EXPO THAILAND 2024」で観光広報をするブースを出し、阿波おどりも披露した。今回、昨年5月に徳島県知事に就任した後藤田正純氏も訪タイし、2日にプーケット県知事と面会したほか、3日の阿波踊りイベントに参加した。
2日の観光セミナーのセッションでは徳島県の概要と県内の主要観光地が紹介された。徳島県は四国地方に位置し、東部、西部、南部の3つのエリアに分かれている。山、川、海などの自然が豊かで、四季を通じて楽しめる。今回のセミナーで紹介された観光地は次の通り。
・鳴門のうず潮:徳島県を代表する観光名所の一つで、世界三大うず潮の1つ
・祖谷渓:急峻な四国山地に抱かれた美しい秘境。特に秋の紅葉が見どころ
・かずら橋:吉野川の源流の1つ祖谷川にかかる吊り橋で、「シラクチカズラ」を編み連ねて作られ、スリル満点
・眉山:徳島市中心部にある標高290メールの丘陵で、頂上から徳島市の街並みを一望できる
・お松大権現:阿南市加茂町にある日本三大怪猫伝の舞台の一つとなった神社。必勝・合格祈願で知られ、1万匹以上の招き猫が並んでいる
そして、徳島には400年の歴史を持ち、世界的にも知られる伝統芸能「阿波おどり」がある。毎年8月中旬に徳島市など県内各地で開催され、祭りの時期以外でも徳島市眉山ふもとにある「阿波おどり会館」で1年を通じ、公演を見学、踊りを体験できる。
徳島県の観光案内に続いて、日本好きのインフルエンサーPimkhajon(ピムカジョン)さんが徳島県の旅行体験を語った。旅行は4日間の日程で、お松大権現や津峯神社、かずら橋、大塚国際美術館などを巡ったが、「山頂の津峯神社まで津峯山参詣リフトに乗り、神社に参拝し、美しい景色も眺めた。大歩危峡観光遊覧船にも乗った。この時は雪が降っており、雪景色を楽しめた。美術に興味がある人には、まるで世界中の美術館に行くように、さまざまな名作を鑑賞できる大塚国際美術館がおすすめだ」などと報告。
食べ物については「生卵をのせた、他ではない美味しい徳島ラーメンや、小豆を入れたお好み焼きを食べた。さらに、『阿波尾鶏』を買って『カオマンガイ』を作った。食感はしっかりとして、脂身が少なく、とても美味しかった」との感想を話した。そして、ピムさんは「やはり徳島県で最も感動したのは『阿波おどり』だ」と力説。「日本への旅行を計画している人たちには、徳島県をもう一つの旅行先にしてほしい」とタイ人にメッセージを伝えた。
ネットワーキングではまず、徳島県の伊藤大輔副知事があいさつに立った。「徳島は昨今、関心が高まっている『サスティナブルツーリズム』の先進地でもある。特に、上勝町の『ごみをゼロにする活動』を中心とした町づくりが世界的なガイドブック『ロンリープラネット』に紹介された。また、県西部の三好市は、世界の持続可能な観光地トップ100に選ばれ、“かずら”という植物で作られた昔ながらの『祖谷のかずら橋』が人気スポットとなっている」と報告。
さらに、「徳島の魅力をもっと多くのタイの皆様に知っていただきたく、本日(2日)から開催されている『Japan Expo』では、約400年の歴史を誇り日本を代表する踊りである『阿波おどり』を学生35名で、明日(3日)から2日間演舞する予定だ。また、観光の魅力を伝える観光ブースを出展しており、エキスポの食ブースでは特産品のさつまいも『鳴門金時』を提供している」とPRした。
続いて梨田和也駐タイ日本大使が登壇。「徳島はさまざまな魅力にあふれる場所だ。『うずしお』や『大歩危』など美しい自然に囲まれた多くの景勝地にめぐまれ、徳島ラーメンやすだちなど、おいしい食べ物にもあふれている。本日のイベントがタイの皆様にとって徳島の魅力にふれ、実際に訪問するきっかけとなることを祈念する。そして、徳島を訪れた後は、満面の笑顔で戻ってこられることを願っている」と訴えた。
一方、タイを訪問した後藤田知事は2日、プーケットのソフォン・スワナラット同県知事を表敬訪問し、今後の連携などについて意見交換した。さらに、トヨタ自動車の販売ディーラーである「トヨタカローラ徳島」が2013年夏にプーケット島にオープンさせた海外大型販売拠点「TOYOTA NEXT」など現地企業を視察。3日にはバンコクのセントラルワールドで開催された「JAPAN EXPO THAILAND 2024」会場内で行われた阿波踊りイベントに参加した。
TJRI編集部
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