ILAWASIA、急スピードで東南アジアに拠点を拡大〜タイ法律事務所だからこそ託せる理由

THAIBIZ No.149 2024年5月発行

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    ILAWASIA、急スピードで東南アジアに拠点を拡大〜タイ法律事務所だからこそ託せる理由

    公開日 2024.05.10

    タイでの法人設立時や、タイにおける事業で法律の絡む問題が生じた時、信頼できる相談先を持っていると心強い。バンコクを本拠点とするILAWASIA CO., LTD.(以下、ILAWASIA)は、タイ企業ならではの強みを活かしながら、在タイ日系企業の困り事の解決にも貢献している。同事務所のタナディー・パントゥムコモン氏と大濵巌生氏に、日系企業からの相談事例や今後のビジョンについて話を聞いた。

    4つの「F」をポリシーに掲げ、海外拠点を拡大

    Partner
    タナディー・パントゥムコモン 氏

    ILAWASIAについて教えてください

    タナディー氏:前身となる法律事務所は2007年に、タイで著名な法律専門家であるソンポップ・ロッドブン氏によって設立され、2019年にリブランディングし「ILAWASIA(アイロウアジア)」として再出発しました。

    当初は、訴訟、会社法、労働法などの企業法務、知的財産法を中心にサービスを提供していましたが、2023年にはエネルギーや電力、 M&A、租税法の分野を強化し、2024年には最近相談を多くいただくIPOに特化したキャピタル・マーケットプラクティスグループも新設しました。法律面だけでなく、ビジネスアドバイザーとしての役割を担うことも多くあります。

    また、2018年にミャンマーに拠点を構えたことを皮切りに、2019年にはカンボジア、2021年にはラオスと東南アジアを中心とした海外拠点を増設しています。

    大切にしているポリシーは

    タナディー氏:私たちには「4つのF」で表すポリシーがあります。一つ目は“Four Jurisdictions(4つの拠点)”です。現在タイに加え、カンボジア、ミャンマー、ラオスに拠点があります。全拠点で、同じチームとして同じ水準でサービスを提供していることが一つの特徴です。

    二つ目が“Full Service Law Firm(フルサービスの提供)”です。会社設立、ビザやワークパーミットの取得、各種契約書の作成・レビュー、労働法、知的財産法、メディア法、マーケティング法、エネルギー法、IPO法、訴訟・仲裁手続の代理など、法律面のすべてを網羅しクライアントをサポートさせていただいております。

    三つ目の“Flexible Fee(柔軟な価格体系)”は、効率的で費用対効果の高いサービスを提供するため、クライアントの予算に合わせた柔軟な費用を提案することです。バンコクの同程度の専門性、経験を有する法律事務所と比較しても適正で競争力のある価格を提案しています。また、インハウス弁護士を雇用するよりもリーズナブルでクオリティの高いサービスを提供することができます。

    最後に、“Fairness and Promptness We Serve(公平性と即時性の提供)”です。これは私たちのモットーであり、クライアントへの向き合い方だけでなく、業務のあらゆる面で私たちが心がけていることです。

    ネットワークやトップの実力が強み

    Attorney-at-Law
    大濵 巌生 氏

    日系企業からの相談事例について

    大濵氏:日系企業がタイに進出する際に、会社設立からワークパーミット申請、事業に必要な許認可やBOIの申請などをトータルサポートさせていただくことが多くあります。最近はタイにおけるIPOに関する相談も増えています。

    タナディー氏:ILAWASIAには非常に強い訴訟・仲裁対応チームがあります。昨年は、上場している建設会社の依頼を受けて、建設契約に関する複数の訴訟を担当しました。また、日系企業で多い事例としては雇用に関するトラブルがあります。私たちは不当解雇をめぐるトラブルについて日系企業も含めてクライアントに数多くの法的助言を提供してきました。その実績により2024年版のAsia Business Law Journalの労働・環境部門で表彰されています。

    タイ企業だからこその強みは

    大濵氏:タイの行政機関と長年をかけて信頼関係を築いており、気軽にコミュニケーションが取れることは強みの一つです。

    タナディー氏:オーナーの実力も強みと言えるでしょう。東南アジアにおける拠点拡大の取り組みではインドネシア、ベトナムの法律事務所と協力して事業を拡大することを計画しており、さらにインドやマルタへの進出も計画しています。ここまでスピーディーな成長が実現できているのは、オーナーであるソンポップ氏の力です。彼は訴訟代理人として国内有数の実力者なので、訴訟を恐れず主張していける強みがあります。また、先見の明があり、ビジョナリー・リーダーシップを持っていて、実力だけでなくカリスマ性も兼ね備えています。彼の存在が事務所全体のチームの強さになっていると言えます。

    Managing Partner
    ソンポップ・ロッドブン 氏

    「誠実なビジネス」が繁栄できる社会に

    事務所としての今後のビジョンを教えてください

    タナディー氏:東南アジアのみならず、アジア全域やEUへの拡大も目指しており、より一層国際性のある事務所へと成長していきます。現在40人の在籍弁護士も、この先3年で60人〜80人に増やしていきたいと考えています。

    タイ国内でも、サムイ、プーケット、チェンマイ、ラヨーンといったメジャーな都市に拠点を広げていきます。これらの地域で事業等を展開するクライアントが多く、彼らと対面で会話をしながらサービスを提供することで、より高い価値を発揮できると信じています。

    大濵氏:タイでのビジネス展開の先に、タイ以外の国への進出を見据えている日系企業も多いと思います。海外拠点を拡大中の私たちだからこそ、そのような展望を持つクライアントに、グローバルな視点からのサービスを提供できると考えています。

    「誠実なビジネスが繁栄する社会にしたい」これは、私が抱いている弁護士としての想いです。誠実な企業活動が発展できる世の中にするためには、在タイ日系企業取り巻く環境でも「誠実なビジネス」が成功できる土台を整えなければなりません。私たちはそのために、クライアントにとって「頼れる味方」となり、誠実な企業活動をサポートしていきたいと思っています。

    ILAWASIAでは、日本市場に特化したサービスを提供するジャパンデスクも設置しており、日本語でのご相談も歓迎しています。どうぞお気軽にご相談ください。


    ILAWASIA CO., LTD.
    2007年に設立、2019年にILAWASIAとしてリブランディング。今年で17年目。現在ミャンマー、カンボジア、ラオスに支店を持ち、東南アジア各国へ拠点を急拡大させている。

    E-mail: [email protected](日本語デスク)
    TEL: 092-713-3113 
    Web: https://ilawasia.com

    319 Chamchuri Square Building Floor 17 unit 1702, Phyathai Rd., Pathumwan, Bangkok
    (MRTサムヤーン駅直結)

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    THAIBIZ編集部

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