
カテゴリー: 会計・法務
連載: 聞きたくても聞けなかった、タイの税金事情 - J Glocal Accounting
公開日 2022.10.10
タイ中央銀行が国内外貨送金の規制緩和を行ったのは、2010年10月のこと。外国から取得した外資をタイ国内の外貨口座から、タイ国内企業宛ての支払いへ充てるための外貨払い出しを行う場合、右の一定条件を満たすことで許容するとしました。
しかし、多くの企業が導入を見送っているのが現状です。なぜなら、税法上Tax Invoiceはタイバーツ建てで発行することが定められているため、外貨建てでの処理を行う場合は、事前に歳入局から承認を得なければいけないからです。またTax Invoiceを外貨で発行した場合でも、実際の申告はタイバーツで行う必要があるなど、手続きの煩雑さが敬遠されています。
■ 外貨払い出しを行う場合の一定条件
送金依頼人
送金受取人
加えて、国内の送金実務を外貨で行った場合でも会計帳簿の記録はバーツで処理を行わなければならず、入金・送金時は外貨決済のため為替差損益は発生しませんが、会計帳簿上はタイバーツに転換する必要があり、結果的に為替差損益が発生することになります。会計上の為替差損益の計上を100%避けられる手法ではないため、メリット・デメリットを考慮した上で導入を検討しましょう。

J Glocal Accounting Co., Ltd.
Managing Director坂田 竜一
大学卒業後、証券化に特化した会計事務所勤務を経て2009年来タイ。大手日系会計事務所で5年間勤務し、日系金融機関ほか多くの日系企業の会計・税務・監査業務に従事する。2013年12月、J Glocal Accounting Co.,Ltd.を設立、タイと日本の会計・税務の専門家として日系企業へのサポートを行う。

URL : www.jga.asia
言葉、文化を超えてグローバル日系企業が本業に専念できる環境を提供します。

J Glocal Accounting Co., Ltd.
Managing Director
坂田 竜一 氏
バンコク在住。2007年大学卒業と同時に、東京の流動化・証券化に特化した会計事務所に就職。その後、バンコクの大手日系会計事務所で5年間、日系金融機関ほか日系企業の会計・税務、監査業務に従事。税務当局との折衝やDD業務を現地スタッフを介さずにタイ語で対応。2013年12月 J Glocal Accounting 設立。タイにおける会計・税務の専門家として、日系企業へのサポートを行っている。
J Glocal Accounting Co., Ltd.
Website : http://jga.asia/


「タイ自動車輸出、中東向けは91.7%減」「電子部品輸出が好調、AI需要追い風に」
ニュース ー 2026.06.09

インド新労働法典の施行状況と日本企業への実務影響
ASEAN・中国・インド ー 2026.06.08

“組織が変わる”キントーンを、6時間で体感〜導入・定着を加速する「kintone Boost 555」
対談・インタビューSponsered ー 2026.06.05

ムサシ、コア技術でEV対応 〜選択と集中、中国系参入も視野〜
自動車・製造業 ー 2026.06.05

【EEC再考】投資半数集中、産業転換期に ~BOIナリット長官に聞く(上)~
ビジネス・経済 ー 2026.05.29

脱水技術で広げるGXの可能性~多様なニーズに「仲間と応える」
対談・インタビューSponsered ー 2026.05.25
SHARE