カテゴリー: ビジネス・経済
公開日 2023.08.09
目次
「Unlock Your Value(あなたの価値を開花させる)」――。アルダグラム社のミッションとして掲げるこんな想いが、創業者の一人で最高経営責任者(CEO)を務める長濱光氏にはある。安価な賃金を背景に人海戦術で業務を遂行していたタイの現業社会。事務作業や移動、情報伝達の手間を工具のカンナのように削り、生産性を最大化する。そんな意図から開発された「KANNA」がリリースされたのは2020年7月。導入を決めた企業・団体は22年11月時点で1万社を突破し、その7ヵ月後の23年6月には早くも2万社を突破した。アプリの広がりとともにサービスを提供する社内スタッフも増員され、現在は国内外を含め80人を超える厚い陣容となっている。
建設コストの高騰と少子高齢化を背景に建設DXの進む日本。同じ状況にあるタイでも「建設業界のDX化は待ったなしの状況だ」と長濱CEOは分析する。
タイの建設業界では社外との連絡に個人のSNS(チャットツール)を使用することも多く、情報共有が点在化しがちとなり、担当マネージャーを介した情報のリレーが常に行われているのが現状。また、セキュリティ環境外のため情報漏洩のリスクも高い。オフィス外や現場からスマートフォンやタブレットで最新情報にアクセスできる「KANNA」は、一元化されたコミュニケーションとプロセス管理を可能にし、顧客の資産を守る。
対象は建設業に限らず、およそ「現場」と名の付く多業種・現業全般への導入も積極的に提唱している。タイで中心を占める自動車産業はもちろん、製造業、不動産業、ホテル業、運輸・倉庫業など、それは多岐にわたる。業種の限界や垣根を感じさせない画面設計にしているのも特徴だ。
タイ駐在員事務所の開設を機に、7月にはバンコクのクイーン・シリキット・ナショナル・コンベンションセンターで、エグゼクティブ150人を招待したイベントも開催。在タイ日本国大使館の公使、現地の日系・タイ系大手ゼネコン、建設コンサル、チュラロンコン大学の教授、長濱CEOらが業務効率改善の必要性とガバナンスの強化を訴えた。進出間もない企業のイベントとしては破格の規模だ。
社名の「ALDAGRAM(アルダグラム)」は、「ALDER(ハンノキ)」と「DIAGRAM(情報図形)」を組み合わせた造語。樹木は人間が生きていく上で欠かせない酸素の供給源であり、建設業界にとっても欠かすことのできない材料。全ての人から必要とされ、幹を中心に力強く枝葉を広げていく「樹木のような存在でありたい」というメッセージを込めた。世界で最も数多く自生するハンノキの英名と自社の強みであるデータサイエンスの象徴(ダイアグラム)から採った社名に、長濱CEOらの決意を読み解くことができる。
PC、スマホ、タブレット。最新情報をどこでも確認できるから、メールや電話によるミスや手間がなくなります。
間違って古い資料を見てしまうなんてミスも解消。迷うことなく最新資料にアクセスできます。
リアルタイムで現場状況をシェアできるため、確認のために何度も現場と往来していた手間が省けます。
これまでのメールや電話でのやり取りをチャットでスピーディーに!チャットの活用で連絡漏れも防げます。
ExcelやWordでの報告書がすべて写真を選ぶだけのやりとりに。事務作業の負担が一気に減ります。
ALDAGRAM
CEO 長濱 光 氏
IE Business SchoolにてExecutive MBAを取得。 タイ国大手法律事務所の創業者らとFASを共同創業し、 東南アジアでM&A業務を6年間経験、大学院へ留学。 不動産系の東証一部上場企業に勤務し、リフォーム会社のM&A・PMIをリード。 2019年5月に株式会社アルダグラムを創業。
株式会社アルダグラム(タイ駐在員事務所)
101 True Digital Park, Pegasus Building, 5th Floor, Sukhumvit road,
Bangchak, Prakanong, Bangkok 10260
E-Mail:[email protected]
WEB
https://aldagram.com/ (日本)
https://aldagram.com/th/(タイ)
無料トライアル受付中
https://lp.kanna4u.com/ (日本)
https://lp.kanna4u.com/th/ (タイ)
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