バンコク沿線 注目開発 エリア

ArayZ No.102 2020年6月発行

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バンコク沿線 注目開発 エリア

公開日 2020.06.10

バンコク東郊に広がる有望エリア 新路線計画が投資を呼び込むか

バンナー交差点からバンナートラート通りをまっすぐ5キロほど進むと、1本の通りと交差する。それがスクンビット通りを沿うように走り、東部を縦に貫くシーナカリン通りだ。

オンヌット通りなどによってスクンビット通りと結ばれており、元々利便性が高かったエリアだが、これまで開発が今一つ進んでこなかった。

だが今、シーナカリン通りに沿って新たにイエローラインの建設が行われており、バンナー通りと交わるシーラム駅付近には巨大な車両基地も建てられる。

将来は沿線沿いに新たな商業施設やオフィス、コンドミニアムが建つ可能性が高い。

沿線の変化は長期的、風景が一変する可能性も

駅の誕生によって周辺にどのような影響が生まれるのか。

下の表は、BTSオンヌット駅周辺で新たに販売されたコンドミニアムのユニット数だ。1999年のBTS開業時、オンヌットは東の終点だった。バンナー方面から中心部へ通う人たちは仕事を終えるとオンヌットで降り、バスやバンに乗り換えて自宅を目指した。

オンヌットはその後、中心部で働く人たちの住居としてコンドミニアム需要が上昇。

今では多くの日本人も住んでいる。

新たな路線、駅の誕生は10年、20年といった長い時間で沿線に変化を引き起こす。

年末にはバンコクの新たな都市計画も正式に発表される見通しだ。建設中のイエローラインや計画中のライトレールの沿線などに、将来どんな街が生まれるのか。

タイらしく焦らず、長い目で見守りたい。

【注目】イエローライン

シーナカリン通り貫く新路線 バンナーなど東部活性化を促進

ラチャダー通りとラップラオ通りが交わる交差点に位置するラチャダー駅からラップラオ通りを通過すると、シーナカリン通りに沿って南下、バンナートラート通りを交差してサムットプラカーン県のサムロン駅までを30.4キロ、23駅で結ぶ。

投資金額547億バーツ。

完成すれば、スクンビットラインに加えて、新たな高架鉄道で東部と中心部が結ばれることになり、周辺の利便性がさらに高まる。

ただし、4月に入って土地接収の遅れなどにより工事期間を265日延長することが決定。

開業は従来の2021年から1年遅れて、22年にずれ込む見通しとなっている。

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THAIBIZ編集部

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