カテゴリー: ビジネス・経済
公開日 2020.09.10
いち早く工業化に成功し、周辺国の中で経済を引っ張ってきたタイ。1億の人口を抱え、自信をもって国力を高めようとするベトナム。そして今まさに発展を遂げようとしているカンボジア、ラオス、ミャンマー。
同じインドシナ半島内にあり、地理的にも文化的にも近しい5ヵ国はライバルではない。インフラや国内市場、労働力など、それぞれの国に長所があり課題もある。発展の度合いが異なるからこそ、互いに補完し合い、成長を促すことができる。
長年関わってきた日本も例外ではなく、官民共にこの地域との結び付きを一層強めようとしている。これらの国々をメコン5として面で捉えるみずほ銀行の取り組みは的を得ていると言える。
今回の取材通して改めて感じたのはタイの強固な産業基盤である。充実したインフラもさることながら、時に数千億円規模の投資も行う巨大な財閥系企業がいくつも君臨する。海外進出を図るタイ地場企業の動きはますます活発化するだろう。
インドや中国を含めて世界人口の半分以上が集中するアジア。メコン5の国々は、その活力を取り込むことができる有利な立地にある。コロナ禍もあって一層先の読めない難しい状況であることは間違いないが、各企業は周辺国の動向をさらに注視していくべきだろう。 (ArayZ編集)
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THAIBIZ編集部
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