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カテゴリー: 自動車・製造業
公開日 2015.03.09
3Dプリンターに自由なアイデアを投入すると、こんなものまで成形できてしまうらしい。“魔法の箱”と呼ばれる所以がわかる、3Dプリンターの応用例を紹介。
積層素材をチョコレートやクッキー生地に変えて出力すれば、食べ物だって思い通りのデザインで作ることができる。某食品メーカーでは製造工場に3Dプリンターを導入することで、人員コストを削減する方法も検証されているという。
またスペインのNATURAL MACHINES社では、『FOODINI』という食べ物専用の家庭向け3Dプリンターの発売準備が進められている。
アメリカの『OwnPhones』ウェブサイトでは、個人の耳の穴の形に合わせて3Dプリントされた、自分だけのイヤホンがオンライン購入できる。
オーダーの方法も実にシンプルで、『OwnPhones』のアプリをダウンロードしたスマートフォンを使って両耳を撮影し、あとは好みの色やデザインを選ぶだけで、3Dプリントしたイヤホンが手元に送られてくるのだ。耳の形にフィットするため落ちづらく、ブルートゥース搭載のコードレス仕様。(http://ownphones.com)
3Dプリンターで成形された樹脂製の服はショーなどでこれまでにも登場したことがあったが、実用できる服や靴を生み出そうという試みも着々と進んでいる。
アメリカでは『Electroloom』という専用の液体から不織布を生成する仕組みの衣類用3Dプリンター開発が進められており、実用化されればデザインやカラー、サイズのカスタマイズの幅が広がることから、アパレル業界にも変化が起きるかもしれない。
3Dプリンターで成形した車体、部品、アクセサリのみを使用し組み立てた車がアメリカのモーターショーなどで発表されている。
安全基準の問題などから、商品化はもとより、まだ公道を走るにも早い段階だが、デザインのカスタマイズや部品の調達、車両軽量化などのメリットが期待できることから、自動車製造における今後の展開にヒントを与えそうだ。
各国の大学研究室において、3Dプリンターで出力した部品を組み立て作るドローン(無人飛行機)や無人ヘリコプターの開発と実験が行われている。
部品数が少なく組み立ても簡単なことから、短時間、安価で作れるのが特徴だ。耐久性はないが、GPSを搭載して操作できるため、帰還を必要としない無人配達の目的などで利用が検討されているという。
一方でプライバシー保護に関する懸念もあり、実用化にはモラルが問われそうだ。
『RepRap』は、『RepRap』自体が複製できる、デスクトップサイズの3Dプリンタ-。つまり『RepRap』が一台あれば、何台でも同じものが作り出せるのだ。
英パース大学で開発されたオープンソースのプロジェクトなので、改良なども自由。主要部品には特許期限の切れた素材を使用している。やはり著作権フリーのデザインサイトなどを利用すれば、手軽に3Dプリンターの世界を楽しむことができる。
次ページ:具体的な用途は?導入のメリットとは?3Dプリンターをさらに解剖!
THAIBIZ編集部
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