カテゴリー: ASEAN・中国・インド
公開日 2016.12.22
ヤンゴンのスーパーマーケットで目にするのはタイからの輸入品の多さです。
残念ながらミャンマーでは自国内で物を生産する力がまだ整っていないため、ほとんどの製品を輸入品に頼っています。建設資材用セメントのほとんどは、サイアムセメントのものが使用されています。サイアムセメントの決算書を見ますと、売上高は2011年3,685億バーツから、2015年4,396億バーツで推移しており、タイからミャンマーの成長を取り込むことで業績を維持しています。
なお、ミャンマー国内銀行(AYABank)は、貸付金額2年連続前年比100%程度の増加率(2013-2015)を維持しており成長スピードが伝わるかと思います。
最近では、イオンがスーパーマーケットなどを運営する地場企業とイオンオレンジ株式会社を設立、合弁事業をスタートし、ショッピングセンターを空港の近くで開店しました。ヤンゴンの富裕層は、諸外国でも販売されている高い品質の商品こそ売って欲しいと望んでいます。ヤンゴンの品揃えも刻一刻と変わっていきそうです。
提供:イオンオレンジ株式会社
Global Think Consulting
会計事務所(ミャンマー)
Managing Director
瀬戸山洋介
日本国公認会計士。2013年よりミャンマーで業務を開始。タイの会計事務所、Accounting Porter Co., Ltd.パートナーと、Japan Crane Station Co., LtdのManaging Directorを兼任。ミャンマーで20年の業務経験を持つ天野利彦氏を顧問に迎え、さらにミャンマー事業に注力中。
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2016年も残すところあと僅かとなりました。
米大統領選が終わり、ベトナムにとってはTPPに対する米国の動向が気になるところですが、1年の締め括りに、今年の外国投資に関する動向をまとめます。
ベトナム統計総局(GSO)の発表によると、外国からベトナムへの直接投資件数は2,240件(2015年同時期:1,855件)、投資額は約130億ドル(2015年同時期:約136億ドル)と、投資件数は急増したものの投資額はほぼ横ばいであることから、1件あたりの投資規模が小さくなっていると考えられます。
日系企業でも投資の小ぶり化が見られ、2016年の投資件数は296件と昨年同時期と比較し微増の105.3%、投資額は約7.3億ドルと42%の大幅減となりました(※)。
弊社のお取扱案件では、商社(輸出入・卸)形態での進出が全体の半分近くを占め、残りをITやコンサルなどが占めました。
引き続き、中国からの製造拠点移行を検討されるご相談もいただいていますが、原料調達など課題もあり動きは緩やかです。また、日系飲食店の増加に伴う「食品衛生ライセンス(ビジネスライセンス)の取得」や、事業拡大に伴う「取扱品目の追加や増資の手続き」などの動きが特徴的でした。
読者の皆さま、1年間ありがとうございました。来年も引続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
※ 統計対象期間:1月1日~11月20日
AGSホーチミン事務所 脇村美緒
大学卒業後、繊維専門商社で中国工場の生産・品質管理を経て2013年に渡越。2014年からAGSへ参画。 特にベトナム法人とのビジネスマッチング、市場調査、視察アテンドや商談会のコーディネーター業務等に従事。現地法人や駐在員事務所など独資形態ではない取引形態でのベトナム進出支援やその検討プロセス支援も行う。また、ジェトロ・ホーチミン事務所におけるプラットフォーム事業コーディネーターを兼務、各種取引支援や情報提供の黒子役でもある。他に、各種地方公共団体への情報提供や執筆も多い。
[email protected]
www.ags-vn.com
THAIBIZ編集部
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