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公開日 2026.06.09
5月25日付のバンコク・ポストによると、タイ工業連盟(FTI)は、中東情勢の緊迫化が長期化した場合、2026年の自動車生産目標の達成が難しくなる可能性があるとの見方を示した。
FTI自動車部会は今年、生産台数150万台(輸出95万台、国内販売55万台)を目標に掲げている。しかし、中東はタイにとって第3位の自動車輸出市場であり、特にピックアップトラックの需要が大きい。紛争が3ヶ月以上続き、ホルムズ海峡を通る物流に支障が生じた場合、輸出への影響は避けられないという。
4月の自動車輸出台数は前年同月比8.43%減の6万190台となった。なかでも中東向けは91.7%減の993台まで落ち込み、サウジアラビア、オマーン、アラブ首長国連邦(UAE)向けの出荷停滞が影響したとされる。
一方、国内市場はEV需要を背景に堅調で、1〜4月の生産台数は前年同期比4%増、国内販売も15.0%増となった。FTIは現時点で生産目標を維持しているが、今後の中東情勢や原油価格の動向を注視する方針だ。
5月27日付のバンコク・ポストによると、タイのシンクタンク各社が2026年の輸出見通しを相次いで上方修正している。背景には、電子部品輸出の大幅な伸びがある。
サイアム・コマーシャル銀行(SCB)の調査機関エコノミック・インテリジェンス・センター(EIC)は、今年の輸出成長率予測を従来の0.5%から7.8%へ引き上げた。1〜4月の輸出額は前年同期比18.9%増と好調に推移しており、なかでも電子部品輸出は4月単月で65%増、1〜4月累計でも57%増となった。
EICは、人工知能(AI)関連需要の拡大やデータセンター投資の増加を背景に、電子部品輸出の成長が今後も続くと予測。電子部品は2025年時点でタイ輸出全体の約21%を占めており、存在感を高めている。
一方で、原材料や中間財、設備機械の輸入増加に加え、中東情勢によるエネルギー価格上昇の影響もあり、輸入額は輸出以上のペースで拡大する見通しだ。
タイ投資委員会(BOI)は5月13日、産業部品展示会「SUBCON Thailand 2026」にて「BOI Symposium 2026」を開催。次世代自動車産業政策の方向性を示した。
BOIのナリット長官は、タイ政府が目指すのは内燃機関(ICE)車から電気自動車(EV)への急激な転換ではなく、既存産業を活かしながら段階的に移行を進めることだと説明した。
タイ政府は現在、ハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド(PHEV)、バッテリー式EV(BEV)を含むxEV全体を支援対象としており、HEV向け輸入税減税やEVソフトウェア開発促進策などを推進している。支援条件としては、先進運転支援システム(ADAS)など高度技術部品の現地調達率引き上げを求めており、タイ国内サプライヤーの競争力強化を狙う。
同シンポジウムのパネルディスカッションでは、トリペッチいすゞセールスの嶋谷駿氏が、タイ市場ではピックアップトラック需要が大きく、価格や用途の面からEV化にはなお課題が残ると指摘。その上で、「今後3〜5年は内燃機関(ICE)車向けユーロ5対応やバイオ燃料活用が現実的な脱炭素化策になる」との見解を示した。また、EV普及には充電ステーション認可の迅速化や送電網整備、発電源のクリーン化など、インフラ面の改善も不可欠との見解を示した。
タイ商務省国際貿易振興局(DITP)、タイ商工会議所(TCC)、ケルンメッセ(KM)が共催するアジア最大級の食品見本市「THAIFEX – ANUGA ASIA 2026」が5月26日から30日、インパクト・ムアントンタニで開催された。
DITPの発表によると、来場者数は15万8,243人、出展社数は世界56ヵ国3,590社(タイ国内1,385社、海外2,205社)。会期中の総取引額は、目標の1,300億バーツを大きく上回る約1,365億4,393万バーツを記録した。うち7割にあたる約944億5,000万バーツはタイ国内企業の取引額であり、地元企業に大きな経済効果をもたらしている。
また、今年も日本貿易振興機構(ジェトロ)が支援する日本ブース「ジャパン・パビリオン」が登場。全国各地から41社がブースを連ね、アヌティン首相も訪れるなど関心を集めた。

「黒ごまラテ」を製造・販売する九鬼産業の営業部、田中真人氏は「タイでは、黒ごまは健康的な食品として認知されている一方、ドリンクやスイーツの味としてはまだ馴染みがない。しかし、実際に試飲した方からは『ごまなのにおいしい』という反応が多く、甘いタイプ、甘くないタイプともに好評だった。今後は健康イメージに加え、おいしさも訴求していきたい」と初出展の手応えを語った。
なお、同ブースで最終日に行われた一般来場者アンケートでは、興味のある日本食材は1位がお茶(262票)、2位が水産物(246票)、3位が牛肉(227票)だった。

THAIBIZ編集部
サラーウット・インタナサック / 和島美緒

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