カテゴリー: 組織・人事
公開日 2020.09.10
8月号では、Step⑦条件提示についてお伝えしました。今回は、面接後のStep⑧入社承諾、Step⑨入社前フォローについてのポイントをお伝えします。
条件提示いわゆるオファーレターの提示後、実際に入社に至らなければ、ここまでの努力が無駄になってしまいます。そもそもタイにおいて、オファーレターを出して候補者が承諾する入社承諾率(内定承諾率)は何%ぐらいなのでしょうか。
弊社の直近2年のデータによると、概ね70%~75%となっております。もし、貴社がこちらの数字より低い場合は、ジョブディスクリプションの記載内容、面接時の対応、オファー提示額に何かしら問題がある可能性があります。これらについては過去の連載で記載していますので、ご参照いただければと思います。
候補者が入社承諾したからといって、確実に入社に至るわけではありません。なぜなら、入社に至るまでの間に内定者が辞退してしまうケースがあるからです。それを避けるために、入社前フォローが必要になってきます。ポイントは次の3つです。
候補者によっては入社承諾後も引き続き転職活動を続け、他社でより良いオファーを獲得し、そちらに入社してしまうケースもあります。それを避けるためには、入社承諾から入社までの期間を極力短くして、余計な時間を与えないことが重要です。
多くの候補者が転職活動時にJobs JDなどの求人サイトを使用し、彼らのレジメが公開されています。候補者が貴社から入社承諾後も引き続きレジメを掲載している場合は、エージェントや企業HRからスカウトされ、他社の面接を受けてしまう可能性があります。
前職名などでサイト内検索をかければ見つけることができます。仮に入社承諾後も求人サイトに内定者のレジメが掲載されているのであれば、掲載を止めるように依頼しましょう。
基本的に入社承諾から入社までは、現職の退職手続きがあるため1ヵ月ほど掛かります。その間、頻繁に連絡を取る、場合によっては入社前にランチ会を開催するなどで、内定者の入社へのモチベーションを維持させることが大切です。
Reeracoen Recruitment
Managing Director嶋 航
愛知県出身。大学卒業後、コンサルティングファームへ入社し、日本およびベトナムで会計・税務・労務のコンサルティングに従事。2014年よりネオキャリアグループの海外法人REERACOENに入社し、フィリピン、ベトナムの立ち上げ・勤務を経て、18年7月よりタイのReeracoen Recruitmentに勤務。現在に至る。
THAIBIZ編集部
「トランプ関税、タイに“最悪”の36%課税」「最大3カ月の政権空白、経済活動にブレーキ」
ビジネス・経済 ー 2025.07.15
米、対タイ関税36% ~8月から適用、交渉難航~
ニュース ー 2025.07.14
サステナブル関連の展示会、バンコクで続々開催~ASEW2025 / SITE2025
ビジネス・経済 ー 2025.07.14
組織課題に“効く”新しい会議のカタチ ~レゴ®シリアスプレイ®メソッドとは?
ビジネス・経済Sponsered ー 2025.07.11
“援助”から“共創”へ ODAが変えるタイビジネス
協創・進出 ー 2025.07.09
(東南アジア初上陸)現地発の変革が鍵! 「モノづくり未来会議 in バンコク」で見えた日系製造業の未来地図
特集Sponsered ー 2025.07.09
SHARE