ArayZ No.86 2019年2月発行どこに行く アジアのデトロイト
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カテゴリー: ビジネス・経済
公開日 2019.02.22
青葉 大助 あおば だいすけ
オンラインショッピングなどの普及で消費者の買い物の楽しみ方や嗜好が急激に変化している。マーケティング調査で日本最大手、世界でもトップ10に入るインテージは、生活者のあらゆる側面を捉えて、分野を問わず幅広く深いリサーチサービスをタイでも提供。消費社会の動向を見据えて、生活者と顧客企業をつなぐ、支援を行っている。
昨年1月に、同社の現地法人インテージタイランドに駐在員として赴任した青葉大助氏は、1997年より一貫して市場調査に従事しており、日本のみならず、東南アジアを中心とした海外での定性・定量調査(座談会や訪問面接調査など)のスペシャリストとして活躍してきた。
専門領域は、家庭用電気製品など耐久消費材や食品、化粧品といった日用消費財(FMCG)、処方箋なしで購入できる一般用医薬品(OTC)など多岐に渡るが、「タイに着任後は、自動車、住宅など他の領域の調査も積極的に行っており、やりがいを感じます」と新たな挑戦に意欲を見せる。
また、同社の知名度をさらに高めることを自らに課せられた使命に挙げる。「現在、担当しているのは日系企業だけですが、タイ企業によりインテージを知ってもらい、マーケティング活動で頼られる存在になりたい」と力強く語る。
「消費者と直接会って話をすると、とても刺激を受ける」という現場主義の青葉氏。通訳者を通さずに、タイ人消費者の言葉の中にある「本音」を探り、顧客に現地の付加価値のある情報を伝えるために、タイ語を猛勉強中だ。「週末はタイ語三昧です。まだ日常会話ができる程度ですが、1年後には文字を読み書きできるようになっていたい。消費者とだけではなく、同僚のタイ人との仲を深めることができますから」とコミュニケーションの大切さを説く。
過去にタイに長期滞在していたが、赴任して始めて気が付いたことがあるという。「日本の職場と比較して組織のヒエラルキー(上下関係)が強く、マネジメント層の決断が素早いです。一方、バトミントンやマラソンなどに誘ってくれる世話好きの同僚が多く、オープンな職場環境です。来タイした妻の旅程があっという間に全社員に知られていた時は、さすがに驚きましたが」と苦笑する。
本業の合間には、対外広報を目的に持ち回りでメルマガ(タイのライドシェア事情など)を執筆するほか、レストランやホテルに関する情報や写真を世界最大の旅行サイト「トリップアドバイザー」などに投稿。現地の事情を的確に伝え、モットーである「全ては消費者のより良い生活のため」を体現している。
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THAIBIZ編集部
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