カテゴリー: ビジネス・経済
公開日 2023.12.09
創業は1965年。ビジネスシーンで活躍する事務用帳票(ビジネスフォーム)の印刷事業から始まったTOPPANエッジは、ビジネスフォームを情報伝達を支える「情報の器」と捉え、あらゆる情報を円滑に伝えるためのプロフェッショナルを目指してきた。紙媒体にとらわれず、時代に合った多様な形に発展させてきた彼らが現在注力しているのがRFIDタグの販売及びソリューションの提供だ。
注目したのはアジアマーケットのハブともいえるタイ市場。同社は東アジア・ASEAN諸国を中心に関係会社を有しており、タイには1984年に設立した現地法人のTOPPAN Edge (Thailand)Limitedがある。タイ国内で印刷事業に加え、カードの製造・発行、セキュリティ関連商材の分野でも高いシェアを持ち、長年「タイ国民IDカード」の製造・発行処理など、政府大型案件の受注や現地企業との取引拡大により、安定成長を続けている。
日系企業があまた進出し、地場産業・企業の成長も著しいタイ市場。同社はここで現地法人のTOPPAN Edge (Thailand) Limitedと共に、RFID事業に本格参戦する。当面、特に注力するのは、製造、医療現場でのRFID導入だ。製造現場の自動化促進、品質の向上・安定化や医療現場での作業効率向上、ヒューマンエラー防止のための活用を見込む。
競合は決して少なくないが、生き残る自信は十分だと同社は語る。根拠となるのは長年にわたって開発を続けてきた製品の性能及び品質だ。RFIDタグは通常、金属面に貼ると電波干渉が起こり、読み取りづらくなる。屋外に据え置けば熱や雨に当たり、劣化も早い。
同社のRFIDタグは、日本での20年間の実績の中で、現場の環境や利用状況に応じて開発を繰り返し、用途に適したタグを作り上げてきた。そのため、形状、薄さ、耐熱・耐久性など、多様な用途に応じて豊富なラインアップを持ち、最適な一枚を見つけることができる。さらに、顧客の条件に応じたカスタマイズも可能だ。アンテナ設計に豊富な実績・ノウハウを持ち、顧客に寄り添ったオーダーメイド型のタグ開発を強みとする。
品質面では工場出荷前の全数通信検査と外観検査を実施し、100%良品出荷を約束する。染森氏、岡氏は、「酷暑が続く熱帯のタイでも、利用条件や用途に最適な、長期間性能を維持するタグを提供できる」と自信を見せる。
RFIDは技術開発で年々通信距離を伸長しており、現在では10m以上の通信が可能なタグもある。遠くにある複数のタグを一気に読み取りできる特性から応用範囲は広い。少子高齢化や、今後更なる人件費高騰が懸念されているタイ市場でも、人の手に頼っていた作業を自動化することで、現場の自動化や作業効率・品質の向上にうってつけだ。
今後は日本で築き上げた技術、ノウハウをタイの現地法人TOPPAN Edge (Thailand) Limitedと共に展開し、タイ市場でDX化へのさらなる貢献を目指す。
製造業の導入事例をみる
https://rfid.toppan-edge.co.jp/solve/lp_manufacture.html
医療現場の導入事例をみる
https://rfid.toppan-edge.co.jp/solve/lp_medical.html
【お問い合わせ】
TOPPANエッジ株式会社
[email protected]
担当:植村・渡邉(日本語・英語)
https://www.edge.toppan.com/
TOPPAN Edge (Thailand) Limited
[email protected]
担当: Waraporn(タイ語・英語)
https://www.toppan-edge.co.th/th/home/
THAIBIZ編集部
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