ArayZ No.100 2020年4月発行アレイズ100号記念特集
この記事の掲載号をPDFでダウンロード
掲載号のページにて会員ログイン後、ダウンロードが可能になります。ダウンロードができない場合は、お手数ですが、[email protected] までご連絡ください。
カテゴリー: ビジネス・経済
公開日 2020.04.09
目次
これまでの10年、タイはどのような歩みを経てきたのか。各年の主な事件や出来事で振り返った。
4月3日:バンコク占拠
アピシット首相退陣等を求めるタクシン派のデモ隊がバンコク中心部を占拠。
4月10日:暗黒の土曜日
国軍がタクシン派デモ隊の強制排除を開始。日本人カメラマン含む多数が犠牲に。
Photo by Jeremy
5月10日:武力鎮圧
ルンピニ公園で活動を続けるデモ隊を国軍が排除。市街戦に陥り、商業施設「ZEN」が全焼。
7月13日:タイ製 マーチ日本発売
日産がタイ生産の小型車「マーチ」を日本で発売。日本からの生産移管として話題に。
Photo by DY5W-sport
8月23日:エアポートリンク開業
度重なる延期の末、バンコク中心部とスワンナプーム国際空港を結ぶエアポートリンクが開業。
12月27日:高速道路上で9人死亡事故
高速道路上で未成年の運転する乗用車が乗合バンに衝突、バンが道路下に転落して9名が死亡。犯人は上流階級の息女だった。
3月23日:77県目誕生
東北部のノーンカーイ県がノーンカーイ県とブンカーン県に分割され、タイは計77県に。
7月3日:総選挙
07年以来となる総選挙。タクシン派のタイ貢献党が民主党を大差で破り第一党に。
8月以降:大洪水発生
北部・東北部で豪雨が相次ぎ、チャオプラヤー川が氾濫。各地で大きな被害を生み、サプライチェーンにも影響を与えた。
8月8日:インラック首相就任
タクシンの妹でタイ貢献党党首のインラック氏がタイ初の女性首相に就任。
10月11日:ターミナル21開業
バンコク中心部のアソーク交差点に大型商業施設ターミナル21が開業。
11月12日:運輸次官宅強盗事件
運輸次官宅で強盗事件発生。その結果、次官に隠し資産があることが判明し、汚職事件に発展した。
2月14日:バンコクで爆発事件
スクンビットのBTSプラカノン駅からほど近い住宅街で爆弾が爆発し、複数名が負傷。
3月31日:南部爆弾テロ事件
南部のハジャイで自動車爆弾が爆発し、ホテルが火災。ヤラー県でも爆発が起き、計13人が死亡、数百人が怪我を負った。
4月27日:アジアティーク開業
新たなナイトスポットとしてチャオプラヤー川の倉庫跡地に大手財閥TCCグループが商業施設を開設。
5月5日:メガバンナー開業
バンコク郊外バンナーで大型商業施設メガバンナーが開業。北欧の家具量販店IKEA(3日開業)等も入居した。
Photo by Napat Sirithum
9月3日:飲料大手創業者孫がひき逃げ事件
バンコク中心部で警官が高級車にはねられ死亡。犯人はレッドブル創業者の孫と判明し、社会的な関心事に。
12月31日:ファーストカー減税実施
前年9月から同年末までに予約した初回自動車購入者に税還付を実施。同年の新車販売台数は過去最高を記録した。
1月1日:最低賃金一律300バーツに
1日の最低賃金を全国一律300バーツに引き上げ。インラック政権が公約にしていた。
6月11日:有名日本人僧が還俗
タイ人に広く知られていたカンチャナブリーの日本人僧が、結婚のため突然還俗してタイメディアで話題に。
7月1日:タイ人ビザなし訪日開始
日本が15日以内の訪日タイ人に対して観光ビザ免除措置を開始。以降、タイ人旅行者が急増した。
7月2日:アユタヤ銀行買収
三菱東京UFJ銀行(現・三菱UFJ銀行)がアユタヤ銀行買収を発表。投資額は数千億円規模に。
11月1日:恩赦法可決
亡命中のタクシン元首相も対象に含めた恩赦法案を下院で可決(その後廃案)。以降、反対デモが活発化した。
11月11日:プレアビヒア寺院問題判決
国際司法裁判所が長年領有問題となっていたタイとカンボジア国境地帯のプレアビヒア寺院周辺をカンボジア領とする判決を下した。
Photo by William Brehm
1月13日:バンコク封鎖スタート
ステープ元副首相率いる反タクシン派がインラック政権打倒を目指してバンコク中心部を占拠。
2月2日:タイ総選挙
最大野党の民主党がボイコットし、一部では投票中止に。後に憲法裁判所が無効と判断した。
5月7日:インラック首相失職
憲法裁判所が2011年の高官人事をめぐる権力乱用を認め、違憲と判断。インラック首相は失職した。
5月22日:軍事クーデター
プラユット陸軍総司令官がクーデターを宣言。国家平和秩序評議会が全権を掌握した。
Photo by พีรพัฒน์ วิมลรังครัตน์
7月7日:タイ国鉄職員逮捕
寝台車両で13歳のタイ人少女が行方不明になった事件で、タイ警察は国鉄職員を殺人等の容疑で逮捕した。
8月5日:大量代理母出産発覚
バンコクのコンドミニアムの一室で代理出産で生まれた9人の乳幼児が見つかった。父親は日本人男性で、少なくとも19人を出産させていたことも判明した。
1月1日:投資奨励制度を刷新
タイ投資委員会(BOI)による投資恩典付与が、従来のゾーン制から業種などを重視した制度に変更された。産業の高度化が目的。
1月23日:前首相の弾劾可決
首相在任中に米買い上げ制度で国に多額の損失を与えたとして、暫定議会がインラック氏の弾劾決議を可決。
5月1日:ロヒンギャ難民の遺体発見
ソンクラー県の山中でミャンマーのイスラム教徒少数民族ロヒンギャ族の難民26人の遺体が発見された。付近には強制収容所と見られる施設も。
8月17日:バンコクで爆弾テロ事件
観光名所エラワンの祠付近、ラチャプラソン交差点で爆弾による爆発が発生。20人が死亡、約140人が負傷した。
12月31日:AEC発足
東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟の10ヵ国が域内の貿易自由化等を目指したASEAN経済共同体(AEC)が発足。
5月30日:トラ寺からトラ移送開始
トラと触れ合える観光名所だったカンチャナブリーの寺をトラの違法取引関与等の疑いで調査。137頭全頭が移送された。
6月28日:EEC基本方針を閣議決定
チョンブリ、チャチュンサオ、ラヨーンの3県に産業集積を促す東部経済回廊(EEC)の創出の基本方針を閣議決定。
8月7日:新憲法草案を承認
民政移管に向けた新憲法草案への賛否を問う国民投票が実施され、賛成多数で承認となった。
8月29日:マハナコーン開業
シーロムで高さ314メートルの超高層ビル、マハナコーンが開業。高級ホテルや商業施設などが入居した。
Photo by Kyle Hasegawa
10月13日:国王崩御
プーミポン国王が88歳で崩御。現役の国家元首として世界最長の在位70年4ヵ月だった。
12月1日:新国王即位
プーミポン国王の崩御を受け、ワチラロンコン皇太子がラーマ10世として国王に即位した。
1月2日:乗合バン衝突事故
チョンブリ県で乗合バン(ロットゥー)が対向車線に飛び出してピックアップトラックと衝突。計25人が亡くなる惨事に。
2月15日:EEC開発始動
プラユット首相が東部経済回廊域(EEC)内で、5年間で官民による1.5兆バーツ(約5兆円)の投資を促す方針発表。
2月16日:新興仏教団体本部捜索
マネーロンダリング等の容疑で新興仏教団体の本部を捜索。だが、容疑者である教祖は見つからず。
4月6日:新憲法を公布・施行
ワチラロンコン国王が署名し、施行された。任命制の上院議員など軍部有利の選挙・議員制度を含んだ憲法となった。
4月11日:旅行詐欺で空港に多数ツアー客放置
11日夜、健康用品会社による格安日本ツアーを購入したタイ人がスワンナプーム空港に約1,000人押し掛けるも、ツアーは実施されず。警察は詐欺事件として捜査。
8月25日:前首相海外逃亡
米買い上げ制度で損害を与えた職務怠慢の罪に問われた、インラック前首相が同日の公判を欠席。海外逃亡へ。
10月25日~29日:プーミポン前国王葬儀
前年10月13日に崩御したプーミポン前国王の葬儀が王宮等で5日間の日程で行われた。
2月6日:建設大手社長逮捕
建設大手イタルタイの共同創業者の息子である社長が野生動物保護区で密猟を行ったとして逮捕された。
6月23日:タムルアン洞窟遭難事故
北部チェンライ県の洞窟で地元サッカーチームの少年らが行方不明。翌月2日に入り口から5km地点で全員発見、10日までに救助され世界的な話題に。
Photo by NBT
7月5日:南部でボート転覆事故
プーケットで中国人観光客を乗せたボート2隻が悪天候で転覆。47人が犠牲となる惨事に。
10月27日:キングパワー創業者事故死
免税大手キングパワーの創業社長が、所有する英サッカーチームの試合観戦後、搭乗したヘリコプターが墜落して死亡。
11月9日:アイコンサイアム開業
チャオプラヤー川沿いにタイ最大級の複合施設アイコンサイアムが開業。日本の高島屋も入居。
Photo by Tris T7
3月7日:タクシン派政党に解党命令
国王の姉のウボンラット王女を首相候補に擁立した国家維持党に対して憲法裁判所が解党を命じる判決。
3月24日:総選挙
実質8年ぶりとなる総選挙。タクシン派のタイ貢献党や軍系の国民国家の力党、新未来党などが参加。
5月4日~6日:ワチラロンコン国王戴冠式
バンコクで大がかりな式典が3日間の日程で行われた。プーミポン前国王以来、69年ぶりの式典となった。
6月11日:プラユット首相就任
暫定首相を務めていたプラユット氏が、国王の承認を経て首相に就任した。実質的に軍政継続へ。
11月2日~4日:ASEAN 首脳会議開催
議長国としてASEAN首脳会議をノンタブリー県で開催した。2020年議長国はベトナム。
2月8日:東北部で銃乱射事件
東北部ナコンラチャシマー県で兵士が商業施設などで銃を乱射。翌日、犯人は射殺されるも犯人含め30人が死亡した。
2月21日:新未来党が解党
総選挙で躍進した新未来党に対して憲法裁判所が解党を命じる判決。党首からの融資が違反に当たるとされた。
\こちらも合わせて読みたい/
ArayZ No.100 2020年4月発行アレイズ100号記念特集
掲載号のページにて会員ログイン後、ダウンロードが可能になります。ダウンロードができない場合は、お手数ですが、[email protected] までご連絡ください。
THAIBIZ編集部
タイのオーガニック農業の現場から ~ハーモニーライフ大賀昌社長インタビュー(上)~
バイオ・BCG・農業 ー 2024.11.18
タイ農業はなぜ生産性が低いのか ~「イサーン」がタイ社会の基底を象徴~
バイオ・BCG・農業 ー 2024.11.18
「レッドブル」を製造するタイ飲料大手TCPグループのミュージアムを視察 〜TJRIミッションレポート〜
食品・小売・サービス ー 2024.11.18
第16回FITフェア、アスエネ、ウエスタン・デジタル
ニュース ー 2024.11.18
法制度改正と理系人材の育成で産業構造改革を ~タイ商業・工業・金融合同常任委員会(JSCCIB)のウィワット氏インタビュー~
対談・インタビュー ー 2024.11.11
海洋プラごみはバンコクの運河から ~ タイはごみの分別回収をできるのか ~
ビジネス・経済 ー 2024.11.11
SHARE