
カテゴリー: 会計・法務
連載: 聞きたくても聞けなかった、タイの税金事情 - J Glocal Accounting
公開日 2026.09.10
タイでは企業規模、業種、海外拠点管理体制、会計・税務の運用体制などによって使用される会計ソフトが異なります。本稿では、在タイ日系企業に利用されている代表的な会計ソフトを紹介します。

目次
タイで38年以上提供されているローカル会計ソフトで、企業や会計事務所だけでなく一部の大学や職業教育機関で会計ソフト実習にも使われています。タイ発の会計ソフトなので、会計だけでなくタイの一般的な税務処理を低コストで一通り処理できるというのが特徴です。
タイ語によるマニュアル、研修、サポートが充実しているため、タイ人経理スタッフが主体となって会計処理を回している会社に向いています。
一方、日本語に対応しておらず日本人にとっては言語の壁があるという声も聞かれます。経営管理用の資料や日本本社への報告用資料を作成する際に比較的多くの手間がかかるという点が日系企業にとってはネックとなっています。
国際的な会計ソフトで、世界中に450万人ものユーザーがいます。仕訳 (Journal)、総勘定元帳 (GL)、試算表 (TB)、財務諸表をExcelへ出力できるので、出力したデータの加工や会計分析、本社報告資料を作成する際に便利です。
また操作が比較的わかりやすく、導入コストがあまりかからない点が中小企業にとって導入しやすいポイントです。
日本発のクラウド会計・企業資源計画 (ERP)サービスで、タイの会計・税務と日本本社による管理を一つのシステムで両立できます。
タイ税務対応としては月次の付加価値税(VAT)レポート作成やVAT振替機能、源泉徴収票(50TW)作成機能なども充実しており、タイ個別の事象にも対応できる仕様です。会計機能のみ利用するスタンダード、請求書発行や債権債務管理にも対応したプレミアム、在庫・原価管理や内部統制強化につながるERPなど、事業状況に合わせてパッケージを選べます。
日本発の海外拠点管理向けクラウドERPサービスで、世界40ヵ国以上で利用されており、タイ国内でも100社以上で導入されています。
一般会計機能のほかに複数法人管理、海外拠点のダッシュボード、関連会社間取引管理、連結決算用データ連携といった機能があり、日本本社からの海外子会社管理を重視する場合や複数国の海外拠点を一つの仕組みで管理したい場合に有用です。
また、12ヵ国語に対応しており、各国拠点では現地の言語で会計入力し、日本本社からは日本語で会計データを確認できます。
今回は特徴が異なる4つの会計ソフトを取り上げました。特徴を知ることで、自社の経理体制や管理体制に合った会計ソフトを選ぶことができます。

J Glocal Accounting Co., Ltd.
Managing Director
坂田 竜一 氏
バンコク在住。2007年大学卒業と同時に、東京の流動化・証券化に特化した会計事務所に就職。その後、バンコクの大手日系会計事務所で5年間、日系金融機関ほか日系企業の会計・税務、監査業務に従事。税務当局との折衝やDD業務を現地スタッフを介さずにタイ語で対応。2013年12月 J Glocal Accounting 設立。タイにおける会計・税務の専門家として、日系企業へのサポートを行っている。
J Glocal Accounting Co., Ltd.
Website : http://jga.asia/
