カテゴリー: ビジネス・経済
公開日 2015.09.19
目次
(左から順に)髙橋正和MD、山岸宗幸アシスタントGM、須田一人GM
髙橋 正和 ● たかはし まさかず
須田 一人 ● すだ かずひと
山岸 宗幸 ● やまぎし むねゆき
川崎汽船株式会社のグループ会社であるケイラインロジスティックス株式会社は航空・海上貨物両方のフォワーディングに加え、倉庫、そして陸運のノウハウを集約した総合物流事業を展開。そのタイ法人となるケイライン ロジスティックス タイランドは1969年より航空貨物のフォワーディング会社からタイでの事業を開始、今年で営業開始から45年を迎えた。
タイ法人のマネージング・ダイレクターを務めわたり事業を続けてこられたのは、諸先輩方と川崎汽船グループ全体での協力体制があったから」と話す。
電子・半導体などの航空輸送を得意としてきた同社顧客の過半数は日系企業だ。バンコクを中心に中部アユタヤ、北部チェンマイのほか、自動車製造の集積地である東部工業地域にも拠点を構え、現在は航空だけでなく海上便も取り扱う。
さらに近隣諸国へのクロスボーダートラックサービスも提供をスタートし、タイを中心にベトナム・ラオス・カンボジア・ミャンマーの大メコン圏と、マレーシア・ シンガポールを陸路で繋いで いる。
電気関係の日系企業が長年多く進出する、マレーシアへの陸上輸送便については10年以上の実績があるが、「タイ+1」の活発化やAECの発足を鑑み、大メコン圏のクロスボーダートラックも提供を開始した。貨物事業を担当する須田氏と山岸氏は、現状引き合いが多いのはタイとラオスを結ぶ運行だと話す。
「ラオスは工業団地や都市が国境に近いこともあり、この区間は3日間あれば往復が可です。カンボジアとミャンマーも同じ隣国ですが国境から工業団地、都市までが離れていることに加え、国境を超えてから数キロ地点で現地トラックへの積替えが必要となります。自社トラックがそのまま運送可能、通関事情が整っているという点でもタイ―ラオス間が今は最もスムーズです。当社にはラオスやミャンマー方面へ投資される顧客企業もいらっしゃり、お客様からお問い合わせをいただいた時、リクエストに対応できる体制を整えておくことが重要だと考えています」。
2年間の準備期間を経て、今年3月にはミャンマー・ヤンゴンにも現地法人を設立。山岸氏流状況を確認しており、今後国境税関や道路インフラがどのように強化されていくかにも敏感だ。
髙橋氏は今年1月にタイへ赴任、以前は中国出張が多かったという。
「中国では現地を訪れる度に数ヵ月のスパンで新たな道路が開通しており、毎回目的地までのルートが異なることに驚かされたものです。東南アジアも発展のスピードが早いことから、インフラの整備も進んでいくと予想しています。タイは全世界的に見ても重要な拠点。まずは現状を維持し、今後に向けた基盤強化を目指していきます」。
シーロムのヘッドオフィスでは海上貨物や通関手続きのほか、旅行事業も行う
ケイライン ロジスティックス株式会社
東京都中央区日本橋本町1-8-16 KLL日本橋ビル
http://www.klinelogistics.com/jp
“K” LINE LOGISTICS (THAILAND) CO., LTD.
22nd Floor, Wall Street Tower Bldg.,
(Room 2201, 2204), Bangrak, Bangkok 10500
02-238-0685~93
http://www.th.klinelogistics.com
THAIBIZ編集部
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