タイ食品最大手CPFの最新設備を備えたR&Dセンターを視察 〜TJRIミッションレポート〜

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    タイ食品最大手CPFの最新設備を備えたR&Dセンターを視察 〜TJRIミッションレポート〜

    公開日 2024.09.02

    TJRIは8月7日、タイと日本の企業間の協業・新規事業の機会創出を目指す「TJRIビジネスミッション」で、タイの食品最大手チャロン・ポカパン・フーズ(CPF)のアユタヤにあるCPF 食品研究開発センター(CPF R&D Center)を訪問した。今回のミッションでは、同社の事業内容の説明会、新規商品を開発するR&Dセンターと試作品をテストできるパイロットプラントの見学後、Q&Aセッションや名刺交換、ネットワーキングなども行われた。

    市場ニーズに応える食品を生み出すR&Dセンター

    CPFは、①飼料事業:飼料製造・販売、②農産事業:畜産、一次食品加工など、③食品事業:加工食品と調理済み食品の製造-の3つの主要事業を展開し、食品事業を川上から川下まで手がけている。

    タイ食品最大手CPFの最新設備を備えたR&Dセンターを視察 〜TJRIミッションレポート〜
    「CPFの3つの主要事業概要」出所:CPF

    同R&Dセンターは食品事業部門に属し、2018年に味や栄養、安全性など消費者のニーズを満たし、高栄養価で高品質な食品を開発することを目的に開設された。同センターでは、持続可能性のトレンドに沿った環境に配慮したパッケージの研究や設計などが行われているほか、パイロットプラントでは開発した試作品の製造テストも行われている。

    質が高く、持続可能な食品の開発へ

    タイ食品最大手CPFの最新設備を備えたR&Dセンターを視察 〜TJRIミッションレポート〜
    会社概要を説明するCPFのバンタラワン氏

    同社のゼネラル・マネージャー、シェフ、顧客対応、総務担当であるバンタラワン・タオワン氏は「当社は社会的責任と環境の持続可能性の理念を重視し、『サステナブル・フード』と呼ばれる高品質な食品開発に注力している。また、世界17ヵ国に工場を持ち、40ヵ国以上に輸出、3万7,000品目以上の食品を製造・販売している。売上の比率は畜産事業が最も高く55%、次いで飼料事業が24%、食品事業が22%となっている」と会社概要を説明した。

    アジア市場での食品のトレンドは「健康」がキーワード

    説明会後は、R&Dセンターの見学会に移り、食品開発室や食品バイオテクノロジー室、食品包装開発室、キッチンラボなどさまざまな研究開発室を視察した。その他、実際の製造工程をテストするためのパイロットプラントも見学した。

    タイ食品最大手CPFの最新設備を備えたR&Dセンターを視察 〜TJRIミッションレポート〜
    「CPF R&Dセンターでの製品開発の工程」出所:CPF

    見学後にバンタラワン氏は、「食品開発の出発点では消費者ニーズのマーケティング・リサーチを行う。そのニーズに合う新商品や旧商品の改善点のアイデアを考え、技術を利用して開発を行う。その後、さまざまな面でのテストを経て、実際の商品を発売する。現在、アジア諸国での食のトレンドは健康志向が注目されているため、当社は消費者ニーズにあわせたプラントベース食品や植物性プロテイン飲料、プロバイオティクスなどの新商品開発に注力している」と説明した。

    タイ食品最大手CPFの最新設備を備えたR&Dセンターを視察 〜TJRIミッションレポート〜
    タイ食品最大手CPFの最新設備を備えたR&Dセンターを視察 〜TJRIミッションレポート〜

    ▶︎▶︎▶︎ CPFのプラシットCEOの過去インタビュー記事(2023年9月)はこちら

    THAIBIZ編集部

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