

カテゴリー: 組織・人事
公開日 2020.02.02

採用成功のための最初のステップは、上流工程の【募集】フェーズであり、上流工程の主要目的は、ターゲット層を効率的に集めることです。前回は、①採用方法の決定についてをお伝えしました。今回は、②求人内容の決定、③求人を開始について解説します。
求人内容とは、募集ポジションの業務内容や給与・福利厚生、募集ポジションへの応募条件などを明記したものになります。これら求人内容が求人広告に掲載されたり、人材紹介会社に提供されます。求人内容の精度が高ければ高いほど、魅力的であればあるほど、より適切でより多くの人材を集めることができるので非常に重要です。求人内容について、決めるべき項目は主に4つあります(下図参照)。

求人内容を記載する上で重要なポイントは2点あります。
❶ より多くの候補者を惹きつけるために福利厚生などの情報を漏れなく記載する
❷ 企業の情報、業務内容、応募の必須条件の詳細を記載し、効率的に求める候補者のみ集める
❶については、売り手市場のタイにおいて候補者には多数の選択肢があり、同じような職種の中で検討することが多いです。その際、わずかな福利厚生の違いで他社の同職種に流れてしまう可能性があります。そのため、取り入れている福利厚生を漏れなく記載する必要があります。特に候補者が給与以外で気にしているものは賞与、退職金制度(Provident fund)、民間医療保険などになります。
❷については、職種内容や応募要件が曖昧な場合、様々な候補者が集まってしまい、書類選考に大幅に時間がかかってしまいます。それゆえ、具体的な職務内容、そして応募するにあたり必須となる応募条件(学歴、必要経験、スキル、語学力、資格など)を明確にしておくと必要な方のみ効率的に集めることができます。
求人内容を決めて初めて、実際に求人を開始します。

Reeracoen Recruitment
齊藤章子
大学卒業後、人材コンサルティング会社に入社して中小企業の新卒採用支援に従事。その後、研修企画会社に転職し、大手企業の研修企画・設計・実施に携わる。2013年よりReeracoen Thailandの立ち上げに参画。在タイ8年目。立ち上げから常に圧倒的トップ営業として、年間120名超の採用を支援する。
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THAIBIZ編集部





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